PostgreSQL 9.1.5文書 | ||||
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リリース日: 2011-01-31
このリリースは8.3.13に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.3メジャーリリースにおける新機能については項E.51を参照してください。
8.3.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかし8.3.8以前のバージョンからアップデートする場合は8.3.8のリリースノートを参照してください。
EXPLAINがCASE式の簡易構文を表示しようとした時の失敗を防止します。(Tom Lane)
CASEのテスト式が定数の場合、プランナはCASEを式表示用コードを混乱させる形式に単純化してしまいました。 その結果"unexpected CASE WHEN clause"というエラーになりました。
過去に存在した添字範囲に対する部分配列代入を修正しました。(Tom Lane)
新しく追加される添字と過去に存在した添字の先頭との間に隙間があった場合、コードは古い配列のヌルビットマップからコピーしなければならない項目数を誤計算してしまい、データ破損またはクラッシュを導く可能性がありました。
プランナにおける、非常に時間が離れた日付値に対する想定外の変換オーバーフローを防止します。(Tom Lane)
date型はtimestamp型で表現可能な範囲よりもより広い日付範囲をサポートします。 しかしプランナは常に問題なくdateからtimestampへの変換が可能であることを仮定していました。
standard_conforming_stringsが有効な場合のラージオブジェクト(BLOB)用のpg_restoreのテキスト出力を修正しました。(Tom Lane)
データベースへ直接リストアすることは正しく動作しましたが、pg_restoreがSQLテキスト出力を求め、かつ、standard_conforming_stringsが元のデータベースで有効だった場合、文字列エスケープは正しくありませんでした。
... & !(subexpression) | ...を含むtsquery値の間違った解析を修正しました。(Tom Lane)
こうした演算子の組み合わせを含む問い合わせは正しく実行されませんでした。 同じエラーがcontrib/intarrayのquery_int型とcontrib/ltreeのltxtquery型に存在しました。
query_int型に対するcontrib/intarray入力関数におけるバッファオーバーランを修正しました。(Apple)
この関数の返すアドレスが上書きされる可能性があるという点で、この不具合はセキュリティ問題です。 この問題を報告し修正版を提供していただいたApple Incのセキュリティチームに感謝します。(CVE-2010-4015)
contrib/segのGiST picksplitアルゴリズムにおける不具合を修正しました。(Alexander Korotkov)
これにより、seg列上のGiSTインデックスにおいて実際に不正な結果になることはありませんが、非常に非効率的な結果になることがあり得ました。 こうしたインデックスがある場合、この更新版をインストールした後にREINDEX処理を行うことを検討してください。 (これは過去の更新のcontrib/cubeで修正された不具合と同じです。)