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E.201. リリース8.0.18

リリース日

2008-09-22

このリリースは8.0.17に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.0メジャーリリースにおける新機能についてはE.219. リリース8.0を参照してください。

E.201.1. バージョン8.0.18への移行

8.0.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかし、8.0.6より前のバージョンからアップグレードする場合は、E.213. リリース8.0.6を参照してください。

E.201.2. 変更点

  • 局所ロックのカウンタを32ビットから64ビットに広げました。(Tom)

    これは、かなり長いトランザクションでカウンタがオーバーフローし、想定外のすでに保持済のロックであるというエラーになるという報告に対応したものです。

  • INSERTまたはUPDATEで生成されるタプルが対象のテーブルの現在の行型に一致するか確認するために、エグゼキュータ起動の際の検査を追加しました。(Tom)

    ALTER COLUMN TYPEの後にこれまでキャッシュしていた計画を再利用した場合、こうした状況が起こります。 データ破壊やその結果発生するクラッシュをこの検査により防ぎます。

  • 64ビットプラットフォームで稼働している場合、日付時刻入力関数が正しく整数オーバーフローを検知できるよう修正しました。(Tom)

  • 非常に長いログメッセージをsyslogに書き出す際の性能を向上しました。(Tom)

  • SELECT DISTINCT ON問い合わせに対するカーソルの後方スキャンにおける不具合を修正しました。(Tom)

  • プランナが論理型の結果を生成するGROUP BY式を、式の内容に関係なく、常に2つのグループになると推定することを修正しました。(Tom)

    これにより、col IS NULLなどの特定の論理試験に対して、通常のGROUP BY推定より非常により良く精度が上がります。

  • Tcl 8.5で正しく動作するようPL/Tclを修正しました。 また、Tcl間でやりとりされるデータの符号化方式についてより注意を払うように修正しました。(Tom)

  • Python 2.5で動作するようPL/Pythonを修正しました。

    これは、8.2の開発期間で行われた修正を後方に反映したものです。

  • pg_dumpおよびpg_restoreがSQLコマンドの送信に失敗した後に報告するエラーを改良しました。(Tom)

  • pg_ctlrestartの間正しくpostmasterのコマンドライン引数を保持するように修正しました。(Bruce)

  • 時間帯データファイルをtzdataリリース2008f(アルゼンチン、バハマ、ブラジル、モーリシャス、モロッコ、パキスタン、パレスチナ、パラグアイにおける夏時間規則の変更)まで更新しました。