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20.15. 設定済みのオプション

以下のパラメータは読み取り専用です。 そのため、これらはpostgresql.confのサンプルから除かれています。 このオプションは、特定のアプリケーション、特に管理用フロントエンドによって注目される可能性があるPostgreSQLの様々な部分の振舞いを報告します。 これらのうち多くはPostgreSQLのコンパイル時、もしくはインストール時に決定されます。

block_size (integer)

ディスクブロックの容量を報告します。 サーバ構築の際にBLCKSZの値で決定されます。デフォルトの値は8192バイトです。 (shared_buffersの様な)いくつかの構成変数の意味はblock_sizeによって影響されます。 これに関しての情報は20.4を参照してください。

data_checksums (boolean)

このクラスタでデータチェックサムが有効になっているかどうかを報告します。 詳細はdata checksumsを見てください。

data_directory_mode (integer)

このパラメータは、Unixシステムでは起動時のデータディレクトリのパーミッション(data_directoryにより定義されます)を報告します。 (Microsoft Windowsではこのパラメータは常に0700を表示します。) さらなる情報はgroup accessをご覧ください。

debug_assertions (boolean)

PostgreSQLがアサーションを有効にしてビルドされているかどうかを報告します。 これは、USE_ASSERT_CHECKINGマクロがPostgreSQLをビルドされた際に定義されている場合(つまり、configureオプションの--enable-cassertが適用されている)に該当します。 デフォルトではPostgreSQLは、アサーションなしにビルドされます。

integer_datetimes (boolean)

PostgreSQLが64ビット整数による日付と時刻のサポート付きで構築されたかどうかを報告します。 PostgreSQL 10では、これは常にonです。

in_hot_standby (boolean)

サーバが現在ホットスタンバイモードかどうかを報告します。 これがonの時は、すべてのトランザクションは読み取り専用を強制されます。 セッション中ではこれはサーバがプライマリに昇格するときだけ変更できます。 詳細は27.4をご覧ください。

lc_collate (string)

テキストデータの並べ替えが行なわれるロケールを報告します。 詳細は24.1 を参照してください。 この値はデータベースが作成されたときに決定されます。

lc_ctype (string)

文字分類を決定するロケールを報告します。 詳細は24.1を参照してください。 この値はデータベースが作成されたときに決定されます。 通常、これはlc_collateと同一ですが、特殊なアプリケーションでは異なって設定されることがあります。

max_function_args (integer)

関数の引数の最大数を報告します。 サーバを構築する時、FUNC_MAX_ARGSの値で決定されます。 デフォルトの値は100引数です。

max_identifier_length (integer)

最長の識別子の長さを報告します。 サーバ構築時のNAMEDATALENの値より一つ少なく設定されます。 デフォルトのNAMEDATALENの値は64ですので、デフォルトのmax_identifier_lengthは63バイトで、マルチバイト符号化方式を使用している場合、63文字以下になることがあります。

max_index_keys (integer)

インデックスキーの最大数を報告します。サーバをビルドする際にINDEX_MAX_KEYSの値で決定されます。デフォルトの値は32キーです。

segment_size (integer)

あるファイルセグメントの中に格納できるブロック数(ページ数)を報告します。 サーバ構築時にRELSEG_SIZEの値で決定されます。 バイト単位の一セグメントファイルの最大容量は、block_size倍のsegment_sizeと等しくなります。デフォルトでは1GBです。

server_encoding (string)

データベース符号化方式(文字セット)を報告します。 データベースが作成された時に決定されます。通常クライアントはclient_encodingの値にのみ注意する必要があります。

server_version (string)

サーバのバージョン番号を報告します。 サーバ構築の際のPG_VERSIONの値によって決定されます。

server_version_num (integer)

サーバのバージョン番号を整数として返します。 この値は、サーバ構築時のPG_VERSION_NUMの値により決まります。

shared_memory_size (integer)

主共有メモリ領域のサイズを報告します。 最も近いメガバイト単位に切り上げられます。

shared_memory_size_in_huge_pages (integer)

指定されたhuge_page_sizeに基づいて、主共有メモリ領域に必要な巨大ページの数を報告します。 巨大ページがサポートされていない場合、-1になります。

この設定はLinuxでのみサポートされています。 他のプラットフォームでは常に-1に設定されます。 Linuxで巨大なページを使うための詳細は19.4.5を参照してください。

ssl_library (string)

(このインスタンスでSSLが設定あるいは使用されていなくても)このPostgreSQLサーバの構築時に使用されたSSLライブラリの名前、たとえばOpenSSLあるいは空文字列、を報告します。

wal_block_size (integer)

WALディスクブロックの容量を報告します。 サーバ構築時にXLOG_BLCKSZの値で決定されます。デフォルトの値は8192バイトです。

wal_segment_size (integer)

ログ先行書き込みのセグメントの大きさを報告します。 デフォルト値は16MBです。 さらなる詳細については30.5をご覧ください。