文書の構築

GNU make を使用して、DocBook ソースから 文書を構築します。そのインストール環境を設定または変更するために必 要となるかもしれない環境の定義がいくつかあります。その Makefile は、環境情報を得るために doc/../src/Makefile と(暗黙的に) doc/../src/Makefile.custom を探します。私のシ ステムの src/Makefile.custom は以下のようにな っています。

# Makefile.custom
# Thomas Lockhart 1998-03-01

POSTGRESDIR= /opt/postgres/current
CFLAGS+= -m486
YFLAGS+= -v

# documentation

HSTYLE= /home/tgl/SGML/db107.d/docbook/html
PSTYLE= /home/tgl/SGML/db107.d/docbook/print
   
ここで、HSTYLE と PSTYLE はそれぞれ、HTML 用、 印刷物(表示)用のスタイルシート docbook.dsl のパスを決定します。これらスタイルシートファイル名は、Norm Walsh 氏の Modular Style Sheets 用です。もし 他のスタイルシートが使われる場合は、そのフルパスを、上で HSTYLE と PSTYLE で行なったように HDSL と PDSL に定義します。多くのシステム では、これらのスタイルシートは /usr/lib/sgml//usr/share/lib/sgml/、または、 /usr/local/lib/sgml/ といったディレクトリにイ ンストールされたパッケージの中にあります。

次のコマンド入力で、HTML 文書パッケージが SGML ソースから作成されます。

% cd doc/src
% make tutorial.tar.gz
% make user.tar.gz
% make admin.tar.gz
% make programmer.tar.gz
% make postgres.tar.gz
% make install
   

これらのパッケージは、文書用のメインディレクトリで次のコマンドを 入力することでインストールされます。

% cd doc
% make install