PostgreSQL ユーザガイド
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CREATE RULE

Name

CREATE RULE  --  新しいルールを定義します。

Synopsis

CREATE RULE name AS ON event
    TO object [ WHERE condition ]
    DO [ INSTEAD ] [ action | NOTHING ]

入力

name

作成するルールの名前です。

event

イベントとは select、 update、 delete または insert のいずれかです。

object

オブジェクトとは table または table.column のいずれかです。

condition

どんな SQL の WHERE 句でもかまいません。 SQL でインスタンス変数が使える場合、インスタンス変数 に代わって new または current が表示されます。

action

どんな SQL 文でもかまいません。 SQL でインスタンス変数が使える場合、インスタンス変数 に代わって new または current が表示されます。

出力

CREATE

ルールが正常に作成されたときに返るメッセージです。

説明

ルールの語義は個別のインスタンスがアクセスされ、更新され 挿入され、または削除される場合、(抽出、更新そして削除の対象となる) 指定したインスタンスと、(更新と追加の対象となる)新しいインスタンスが 存在すると言うことです。ON 句で指定された event と WHERE 句で指定された condition がともに指定したインスタンスに対して真の場合、 ルールの action 部 が実行されます。しかしながら、第一点として、指定したインスタンス とそして/または新しいインスタンスのフィールドの値が current.attribute-name と new.attribute-name で入れ換えられます。

ルールの action 部は 駆動のもととなったユーザコマンドと同じコマンドとトランザクション 識別子により実行されます。

注意事項

SQL のルールで注意しなければならないのは順序です。 もし同じクラス名またはインスタンス変数が event、 condition および ルールの action 部に 出現すると、それらは異なったタプル変数と見なされます。より正確には、 new と current だけが、 それらのクラス間で共有されるタプル変数となります。例えば 以下の二つのルールは同じ語義です。 

ON UPDATE TO emp.salary WHERE emp.name = "Joe"
    DO UPDATE emp ( ... ) WHERE ...
    
ON UPDATE TO emp-1.salary WHERE emp-2.name = "Joe"
    DO UPDATE emp-3 ( ... ) WHERE ...
すべてのルールはオプションのタグ INSTEAD を所有する ことが出来ます。このタグがない場合、 ルールの condition 部の event が発生した時、 action がユーザコマンド に続いて実行されます。一方、ユーザコマンドではなく action 部が実行される 場合があります。後者の場合、 action はキーワード NOTHING にすることができます。

ある特定のルールアプリケーションに対して、書き換えとインスタンス ルールシステムのいずれかを選択する時には、書き換えシステムでは current はリレーションと何らかの制約式 を参照するのに対し、インスタンスシステムではインスタンス(タプル) を参照することを知っていて下さい。

書き換えルールシステムは循環ルールを検出も処理もしない ことを知っておくのは非常に重要です。例えば、以下の二つの ルール定義が Postgres に受理 されたとしても、抽出コマンドにより Postgres がクラッシュします。

Example 14-1. 循環書き換えルールの組合せの例

CREATE RULE bad_rule_combination_1 AS
    ON SELECT TO emp
    DO INSTEAD SELECT TO toyemp;
     
CREATE RULE bad_rule_combination_2 AS
    ON SELECT TO toyemp
    DO INSTEAD SELECT TO emp;

これは EMP から抽出を行おうとして Postgres をクラッシュします。 

SELECT * FROM emp;

ルールをその上で定義するためにクラスにたいしてルール 定義のためアクセスできなければなりません。 パーミッションの変更には GRANT と REVOKE を使います。

使用法

Sam が Joe と同じ給与調整を受けるとします： 

CREATE RULE example_1 AS
    ON UPDATE emp.salary WHERE current.name = "Joe"
    DO UPDATE emp (salary = new.salary)
    WHERE emp.name = "Sam";
Joe が給与調整を受け取るとき、イベントが真になり、Joe の 現在のインスタンスと提出された新しいインスタンスが処理の 実行のため有効となります。このようにして、Joe の新規給与 が引き続いて実行されるルールのアクション部に入れ換えられ ます。Sam の給与は Joe に合わされます。

アクセスした時 Bill が Joe の給与を見れるようにします： 

CREATE RULE example_2 AS
    ON SELECT TO EMP.salary
    WHERE current.name = "Bill"
    DO INSTEAD
    SELECT (emp.salary) from emp
        WHERE emp.name = "Joe";

靴部門の従業員の給与に Joe がアクセスできないようにします： (current_user は指定したユーザの名前を 返します。) 

  
CREATE RULE example_3 AS
    ON SELECT TO emp.salary
    WHERE current.dept = "shoe" AND current_user = "Joe"
    DO INSTEAD NOTHING;

玩具部門で働いている従業員のビューを作成します： 

CREATE toyemp(name = char16, salary = int4);

CREATE RULE example_4 AS
    ON SELECT TO toyemp
    DO INSTEAD
    SELECT (emp.name, emp.salary) FROM emp
        WHERE emp.dept = "toy";

全ての新規従業員の給与は 5,000 またはそれ以下とします： 

CREATE RULE example_5 AS
    ON INERT TO emp WHERE new.salary > 5000
    DO UPDATE NEWSET salary = 5000;

バグ情報

SQL ルールにおけるオブジェクトは配列参照 ではなくパラメータを持つことが出来ません。

"oid" フィールドは別として、システム属性はルール中 どこにも参照されてはなりません。ほかの項目の中で、これは インスタンスの関数(例えば、 "emp" が クラスの場合の "foo(emp)")がルールの 中でどこにも呼ばれては行けないことを意味しています。

ルールシステムはルール原文と問合せプランを text 型の属性 として記憶します。このことは、ルールの作成はそのルールと その各種の内部表現形式が一ページ分 (8KB) に類似したあたり のある値を越えると失敗する可能性があること暗示しています。

互換性

CREATE RULE 文は Postgres 拡張言語です。

SQL92

SQL92 に CREATE RULE 文 はありません。

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CREATE OPERATORUpCREATE SEQUENCE