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第 30章情報スキーマ

目次
30.1. スキーマ
30.2. データ型
30.3. information_schema_catalog_name
30.4. applicable_roles
30.5. check_constraints
30.6. column_domain_usage
30.7. column_privileges
30.8. column_udt_usage
30.9. columns
30.10. constraint_column_usage
30.11. constraint_table_usage
30.12. data_type_privileges
30.13. domain_constraints
30.14. domain_udt_usage
30.15. domains
30.16. element_types
30.17. enabled_roles
30.18. key_column_usage
30.19. parameters
30.20. referential_constraints
30.21. role_column_grants
30.22. role_routine_grants
30.23. role_table_grants
30.24. role_usage_grants
30.25. routine_privileges
30.26. routines
30.27. schemata
30.28. sql_features
30.29. sql_implementation_info
30.30. sql_languages
30.31. sql_packages
30.32. sql_sizing
30.33. sql_sizing_profiles
30.34. table_constraints
30.35. table_privileges
30.36. tables
30.37. triggers
30.38. usage_privileges
30.39. view_column_usage
30.40. view_table_usage
30.41. views

情報スキーマは、現在のデータベースで定義されたオブジェクトについての情報を持つビューの集合から構成されます。 情報スキーマは標準SQLで定義されています。 従って、PostgreSQLに特化し、実装上の事項にならって作成されるシステムカタログとは異なり、移植性があり、安定性を保持できるものと期待することができます。 しかし、情報スキーマのビューには、PostgreSQL固有の機能についての情報が含まれています。 これに問い合わせを行うためには、システムカタログもしくはPostgreSQL固有のビューに問い合わせを行う必要があります。

30.1. スキーマ

情報スキーマ自身は、information_schemaという名前のスキーマです。 このスキーマは自動的に全てのデータベース内に存在します。 このスキーマの所有者は、クラスタ内の最初のデータベースユーザであり、当然このユーザは、スキーマの削除を含む、スキーマについての全ての権限を持ちます。 (しかし、削除したとしても領域の節約は非常に少量です。)

デフォルトでは、情報スキーマはスキーマの検索パスには含まれません。 ですので、修飾した名前で情報スキーマ内の全てのオブジェクトにアクセスする必要があります。 情報スキーマ内の一部のオブジェクトの名前はユーザアプリケーションでも使用されるような一般的な名前であるため、情報スキーマをパスに追加する場合は注意しなければなりません。