PostgreSQL 9.1.5文書 | ||||
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リリース日: 2008-09-22
このリリースは8.1.13に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.1メジャーリリースにおける新機能については項E.99を参照してください。
8.1.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかし、8.1.2より前のバージョンからアップグレードする場合は、8.1.2のリリースノートを参照してください。
局所ロックのカウンタを32ビットから64ビットに広げました。(Tom)
これは、かなり長いトランザクションでカウンタがオーバーフローし、想定外の"すでに保持済のロックである"というエラーになるという報告に対応したものです。
GiSTインデックススキャン中に出力タプルが重複する可能性を修正しました。(Teodor)
INSERTまたはUPDATEで生成されるタプルが対象のテーブルの現在の行型に一致するか確認するために、エグゼキュータ起動の際の検査を追加しました。(Tom)
ALTER COLUMN TYPEの後にこれまでキャッシュしていた計画を再利用した場合、こうした状況が起こります。 データ破壊やその結果発生するクラッシュをこの検査により防ぎます。
まず時間帯引数を時間帯省略形として解釈し、これまでのように他の方法を取らずに、それが失敗した場合にのみ完全な時間帯名称として解釈するようにAT TIME ZONEを修正しました。(Tom)
タイムスタンプ入力関数は常にこの順序であいまいな時間帯名の解決を行っていました。 AT TIME ZONEも同様にすることで一貫性が向上し、そして、8.1で混入された互換性に関する不具合を修正します。 過去のバージョンのAT TIME ZONEでは省略形のみを受け付けていましたので、あいまいな場合に8.0以前と同様な動作をするようになりました。
64ビットプラットフォームで稼働している場合、日付時刻入力関数が正しく整数オーバーフローを検知できるよう修正しました。(Tom)
非常に長いログメッセージをsyslogに書き出す際の性能を向上しました。(Tom)
SELECT DISTINCT ON問い合わせに対するカーソルの後方スキャンにおける不具合を修正しました。(Tom)
入れ子状の副問い合わせ式がある場合のプランナの不具合を修正しました。(Tom)
外側の副問い合わせが親問い合わせに直接の依存性がなく、内側の副問い合わせが依存性がある場合、外側の値が新しい親問い合わせの行に対して再計算されなくなる可能性がありました。
プランナが論理型の結果を生成するGROUP BY式を、式の内容に関係なく、常に2つのグループになると推定することを修正しました。(Tom)
これにより、col IS NULLなどの特定の論理試験に対して、通常のGROUP BY推定より非常により良く精度が上がります。
FORループの対象値が複合型のフィールドを含むレコードである場合に失敗しないようにPL/pgSQLを修正しました。(Tom)
Tcl 8.5で正しく動作するようPL/Tclを修正しました。 また、Tcl間でやりとりされるデータの符号化方式についてより注意を払うように修正しました。(Tom)
Python 2.5で動作するようPL/Pythonを修正しました。
これは、8.2の開発期間で行われた修正を後方に反映したものです。
pg_dumpおよびpg_restoreがSQLコマンドの送信に失敗した後に報告するエラーを改良しました。(Tom)
pg_ctlがrestartの間正しくpostmasterのコマンドライン引数を保持するように修正しました。(Bruce)
時間帯データファイルをtzdataリリース2008f(アルゼンチン、バハマ、ブラジル、モーリシャス、モロッコ、パキスタン、パレスチナ、パラグアイにおける夏時間規則の変更)まで更新しました。