リリース日: 2024-11-21
このリリースは17.1に対し、いくつかの不具合を修正したものです。 17メジャーリリースにおける新機能については、E.6を参照してください。
ResultRelInfo
構造体で動作する拡張のABI破壊が修復されました。
(Tom Lane)
§
先週のマイナーリリースでは、timescaledbやその他のいくつかの拡張のバイナリ互換性が意図せず壊れていました。 これらの拡張をビルドし直す必要がないように、影響を受けた構造体を以前のサイズに戻しました。
ALTER {ROLE|DATABASE} SET role
の機能を元に戻しました。
(Tom Lane, Noah Misch)
§
CVE-2024-10978の修正により、以前のALTER {ROLE|DATABASE}
コマンドやPGOPTIONS
環境変数など、非対話型ソースから取得された場合にrole
の設定が誤って適用されない問題が発生していました。
論理レプリケーションスロットのrestart_lsn
が逆戻りする可能性があった問題が修正されました。
(Masahiko Sawada)
§
以前は、論理レプリケーションを再起動すると、スロットの再起動ポイントがpg_replication_slots
で以前に通知された値よりも古い値として再計算されることがありました。
これは、例えばWALファイルが後のrestart_lsn
値に基づいて削除されている可能性があり、その場合レプリケーションの再開に失敗するため、問題となります。
pg_rewind実行中に必要なWALファイルが削除されなくなりました。 (Polina Bungina, Alexander Kukushkin) §
以前は、不運な場合、pg_rewindが、巻き戻された降格プライマリから重要なWALファイルを削除することがありました。
特に、これらのファイルがアーカイブ対象としてマークされていても(つまり、.ready
ファイルが作成されても)まだアーカイブされていない場合に、この問題が発生します。
その場合、新たに昇格したノードでは、これらのファイルはリサイクルされたため存在しませんが、降格したノードのリカバリに必要となる可能性があります。
pg_rewindがこれらのファイルを削除すると、リカバリは不可能になります。
共有統計エントリの削除に関連する競合状態が修正されました。 (Kyotaro Horiguchi, Michael Paquier) §
これらのバグにより、統計データの損失、アサーションエラー、または「can only drop stats once」エラーが発生する可能性がありました。
pg_stat_user_indexes
.idx_scan
カウンタなどの統計ビューで、contrib/bloom
インデックス内のインデックススキャンをカウントするようになりました。
(Masahiro Ikeda)
§
インデックスのopclassオプションが変更されたかどうかを確認する際に発生するクラッシュが修正されました。 (Alexander Korotkov) §
そのテーブルにデフォルト以外の演算子クラスオプションを持つインデックスがある場合、ALTER TABLE
の一部の形式が失敗していました。
正規表現パースにおいて、切断されたNFAサブグラフによって引き起こされるアサーションエラーが回避されました。 (Tom Lane) §
このバグは、アサートなしのビルドでは目に見える影響は見られません。