リリース日: 2009-02-02
このリリースは8.3.5に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.3メジャーリリースにおける新機能についてはE.198を参照してください。
8.3.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかしながら、8.3.5より前のバージョンからアップグレードする場合は、E.193を参照してください。
DISCARD ALL
を従来行っていたすべてに追加して勧告的ロックを解放するようにしました。(Tom)
これはもっとも適切な動作になるように決定されました。 しかし、既存のアプリケーションに影響を与える可能性があります。
GiSTインデックス全スキャンが正常に動作するよう修正しました。(Teodor)
このエラーにより、GiSTインデックス上でクラスタ化されたテーブルでは、行の損失が発生する可能性がありました。
xmlconcat(NULL)
のクラッシュを修正しました。 (Peter)
ビットとして高位ビットをセットする文字が使用された場合、ispell
辞書がクラッシュする可能性を修正しました(Teodor)。
よく使用されるあるノルウェー辞書で発生することが分かっています。 他でも同じ状況が存在するかもしれません。
複合型におけるpg_dump出力の誤った順序を修正しました。 (Tom)
もっともよくある問題は、ユーザ定義の演算子クラスが、それらを必要とするインデックスやビューの後にダンプされるというものです。
headline()
関数におけるURLの扱いを改良しました。(Teodor)
headline()
関数における延長見出しの扱いを改良しました。(Teodor)
符号化方式の変換が符号化方式の組み合わせの指定を間違えた変換関数で作成された場合にあり得る、アサートの失敗や誤変換を防止します。(Tom, Heikki)
例えばINSERT
がUPDATE
に書き換えられるといった、PL/pgSQLで実行された文が他の種類の文に書き換えられた場合にあり得るアサートの失敗を修正しました。(Heikki)
データ型入力関数でスナップショットが利用できることを確実にしました。(Tom)
これは主に、ユーザ定義の安定または不変関数を含むCHECK
制約付きで宣言されたドメインに影響します。
こうした関数は通常、スナップショットが設定されていない場合失敗します。
データ型入出力、特に、ドメインの検査制約で使用されるSPIを使用する関数をより安全にしました。(Tom)
VACUUM
において小規模なテーブルに対する不要なロックを防止しました。
(Heikki)
ALTER TABLE ENABLE/DISABLE RULE
が活動中のセッションで認識され続けることがあるという問題を修正しました。(Tom)
UPDATE RETURNING tableoid
が現在のOIDではなくゼロをかえす問題を修正しました。(Tom)
ANYARRAY
を取るものと宣言された関数が、その型のpg_statistic
列で動作できるようにしました。
これはこれまで動作していましたが、残念ながら8.3で壊れました。
推移的な等価性が外部結合句に適用される場合のプランナの選択度の誤推定を修正しました。(Tom)
これにより... from a left join b on a.a1 = b.b1 where a.a1 = 42 ...
のような問い合わせで劣化した計画が作成されました。
オプティマイザの長大なIN
リストの扱いを改良しました。
この変更により、制約による除外が有効な場合にこうしたリストが、長く時間を浪費することを防止します。
GINインデックス構築時の同期スキャンを防止します。(Tom)
GINはTID順序を増やすことでタプルの挿入に最適化されていますので、同期スキャンを使用することを選択すると、3倍以上構築が低速になる可能性がありました。
保持可能なカーソルの内容がTOASTテーブルの内容に依存しないことを確実にしました。(Tom)
これまでカーソル内の大規模なフィールドはTOASTポインタとして表現される可能性がありました。 これは、参照先のテーブルがカーソルを読み取る前に削除された場合や、大規模な値が削除、そしてバキュームされてしまった場合に失敗しました。 これは通常のカーソルでは発生することはあり得ませんが、トランザクションの生成以降保持されるカーソルではあり得ます。
集合を返す関数が結果全体を読み取らずに終了した時のメモリリークを修正しました。(Tom)
データベース符号化方式がUTF-8でない場合に、XML関数における符号化方式変換の問題を修正しました。(Tom)
contrib/dblink
のdblink_get_result(text,bool)
関数を修正しました。(Joe)
contrib/sslinfo
関数から不要な出力が行われる可能性を修正しました。
(Tom)
あるコマンドで一度に複数のトリガが発生した時のcontrib/tsearch2
互換性トリガの不正な動作を修正しました。(Teodor)
自動バキュームにおける間違ったシグナルが発生する可能性を修正しました。(Heikki)
Windows 7 betaにおけるサービスとしての実行をサポートします。(Dave and Magnus)
ecpgの可変長文字構造体の扱いを修正しました。(Michael)
configureスクリプトがPL/Perl用のリンク情報の入手ができなかった場合に失敗を適切に報告するように修正しました。(Andrew)
すべての文書において、現在活動していないpgsql-ports
とpgsql-patches
メーリングリストの代わりに、pgsql-bugs
またはpgsql-hackers
を参照するようにしました。
時間帯データファイルをtzdataリリース2009a(カトマンズ、およびスイス、キューバにおける歴史的なDSTの訂正)に更新しました。