他のバージョンの文書 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9.6 | 9.5 | 9.4 | 9.3 | 9.2 | 9.1 | 9.0 | 8.4 | 8.3 | 8.2 | 8.1 | 8.0 | 7.4 | 7.3 | 7.2

E.130. リリース9.0.21

リリース日: 2015-06-04

このリリースは9.0.20に対し、少数の不具合を修正したものです。 9.0メジャーリリースにおける新機能については、E.151 を参照してください。

PostgreSQLコミュニティは2015年9月に9.0.Xシリーズの更新リリースを終了する予定です。 早めに新しいリリースのブランチに更新することを推奨します。

E.130.1. バージョン 9.0.21への移行

9.0.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。

しかしながら、9.0.18よりも前のリリースからアップグレードする場合は、E.133を参照して下さい。

E.130.2. 変更点

  • クラッシュ再起動にてデータディレクトリをfsyncするときの失敗を回避しました。 (Abhijit Menon-Sen, Tom Lane)

    前のマイナーリリースで私たちはクラッシュ後にデータディレクトリ中のすべてにfsyncをする修正を加えました。残念ながらそれはあらゆるエラー状態に応えることができず、全く無害な問題にもかかわらず、そのためにサーバ起動を妨げていました。 一例としては、サーバでSSL証明書ファイルを書き込み不可とするのは一般的であるにも関わらず、一部のプラットフォームでデータディレクトリ内の書き込み不可ファイルが再起動を妨げるおそれがありました。 この振る舞いを、権限上の失敗は概ね無視し、他種の失敗もログ出力しても処理継続を妨げないように、修正しました。

  • OpenBSDにおけるconfigureのスレッド対応したlibpythonへのリンクを禁止する検査を取り除きました。 (Tom Lane)

    この制限で防止を意図していた失敗は、現在のOpenBSDバージョンではもはや問題なくなっていると考えられます。

  • libpq でTLSプロトコルのv1以降を利用できるようにしました。 (Noah Misch)

    長い間、libpqはTLS v1のみのプロトコルが利用できるようにコーディングされていました。 今ではTLSの新しいバージョンは一般的になったため、最新の一般的にサポートされているTLSバージョンでサーバと調停することを許可しました。 (PostgreSQLサーバーはすでに調停するこは可能であったため、サーバサイドの変更は必要ありませんでした。) これは9.4.0ですでにリリースされている変更のバックパッチです。