データベースを作成する場合、PostgreSQLサーバが起動している必要があります(18.3を参照してください)。
CREATE DATABASESQLコマンドでデータベースを作成することができます。
CREATE DATABASE name;
ここで、nameはSQL識別子の通常の規則に従います。
現在のロールが自動的に新しいデータベースの所有者になります。
作成後、データベースを削除する権限はこの所有者にあります(この作業では、そのデータベースに属している、所有者のものではないオブジェクトでも、すべて削除されます)。
データベースの作成は制限された作業です。 権限の付与に関する詳細は21.2を参照してください。
CREATE DATABASEコマンドを実行するためには、データベースサーバに接続している必要があります。
そうすると、あるサイトの最初のデータベースはどのようにして作成するのかという疑問が出てきます。
最初のデータベースはinitdbコマンドでデータ格納領域が初期化される時、必ず作成されます。
(18.2を参照してください。)
このデータベースはpostgresと呼ばれます。
したがって、最初の「通常の」データベースを作成するにはpostgresに接続してください。
また、template1という2つ目のデータベースもデータベースクラスタの初期化時に作成されます。
クラスタ内に新しいデータベースが作成されたら、実際にtemplate1が複製されます。
つまりtemplate1に変更を与えると、その後に作成されるデータベースすべてにその変更が反映されることを意味します。
このため新しく作成するデータベースすべてに反映させたい場合でない限りtemplate1内にオブジェクトを作成することは避けてください。
詳細については22.3を参照してください。
利便性のために、シェルからcreatedbを実行して、新しいデータベースを作成することができます。
createdb dbname
createdbは魔法ではありません。
これはpostgresデータベースに接続し、先に解説した通りにCREATE DATABASEコマンドを実行します。
createdbのマニュアルページに実行方法の詳細が説明されています。
引数のないcreatedbは現在のユーザ名のデータベースを作成しますので、注意してください。
特定のデータベースに誰が接続できるかを制限する方法については第20章に記載されています。
他のユーザのためにデータベースを作成し、そのユーザ自身が設定、管理できるように新しいデータベースの所有者にさせたい場合も考えられます。 そのためには、次のコマンドのいずれかを使用します。 SQL環境からは
CREATE DATABASEdbnameOWNERrolename;
シェルからは
createdb -Orolenamedbname
他のユーザのために(つまり、自身がメンバではないロールのために)データベースを作成することができるのはスーパーユーザだけです。