他のバージョンの文書 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9.6 | 9.5 | 9.4 | 9.3 | 9.2 | 9.1 | 9.0 | 8.4 | 8.3 | 8.2 | 8.1 | 8.0 | 7.4 | 7.3 | 7.2

SPI_execute_with_args

SPI_execute_with_args — 行外のパラメータを持つコマンドを実行する

概要

int SPI_execute_with_args(const char *command,
                          int nargs, Oid *argtypes,
                          Datum *values, const char *nulls,
                          bool read_only, long count)

説明

SPI_execute_with_argsは外部から供給されるパラメータへの参照を含むコマンドを実行します。 コマンドテキストはパラメータを$nとして参照し、呼び出しはこうしたシンボル毎にデータ型と値を指定します。 read_onlycountSPI_executeと同じ解釈をします。

SPI_executeと比較して、このルーチンの主たる利点は、データ値を面倒な引用やエスケープを要せずコマンドに埋め込むことができることで、従ってSQLインジェクション攻撃の危険性を軽減します。

後にSPI_execute_planが続いたSPI_prepareでも同様の結果が得られますが、この関数を使用するときには、提供された特定のパラメータ値に対して問い合わせ計画が必ずカスタマイズされます。 1回限りの問い合わせ実行に対しては、この関数を選ぶべきです。 多くの異なったパラメータを持つ同一のコマンドを実行する場合、再計画のコストと独自計画による利益に依存して、どちらか一方の方法がより早くなります。

引数

const char * command

コマンド文字列

int nargs

入力パラメータ($1$2など)の数

Oid * argtypes

パラメータのデータ型のOIDを含む、nargs長の配列

Datum * values

実パラメータ値を含む、nargs長の配列

const char * nulls

どのパラメータがnullかを記述する、nargs長の配列

nullsNULLであれば、SPI_execute_with_argsはどのパラメータもnullでないと看做します。 さもなければ、nulls配列の各項目は、対応するパラメータが非NULLならば' '、対応するパラメータがNULLならば'n'です。 (後者の場合、values内の対応する値は注意されません。) nullsはテキスト文字列ではなく単なる配列であることに注意してください。 '\0'終端は必要ありません。

bool read_only

読み取りのみの実行の場合true

long count

返される行の最大数。無制限なら0。

戻り値

戻り値はSPI_executeと同じです。

成功した場合SPI_processedSPI_tuptableSPI_executeと同様に設定されます。