UNION
, INTERSECT
, EXCEPT
)2つの問い合わせの結果は、和、積、差の集合演算を使って結合することができます。 構文は以下の通りです。
query1
UNION [ALL]query2
query1
INTERSECT [ALL]query2
query1
EXCEPT [ALL]query2
query1
とquery2
は、これまで説明した任意の機能をすべて使用することができる問い合わせです。
UNION
は、query2
の結果をquery1
の結果に付加します(しかし、この順序で実際に行が返される保証はありません)。
さらに、UNION ALL
を指定しないと、DISTINCT
と同様に、結果から重複している行を削除します。
INTERSECT
は、query1
の結果とquery2
の結果の両方に含まれているすべての行を返します。
INTERSECT ALL
を使用しないと、重複している行は削除されます。
EXCEPT
は、query1
の結果には含まれているけれども、query2
の結果には含まれていないすべての行を返します。
(これが2つの問い合わせの差であると言われることがあります。)
この場合も、EXCEPT ALL
を使用しないと、重複している行は削除されます。
2つの問い合わせの和、積、差を算出するために、そこの2つの問い合わせは「union互換」でなければいけません。 つまり、その問い合わせが同じ数の列を返し、対応する列は互換性のあるデータ型(10.5を参照)でなければなりません。
集合演算は組み合わせることができます。以下に例を示します。
query1
UNIONquery2
EXCEPTquery3
これは以下と同じです。
(query1
UNIONquery2
) EXCEPTquery3
ここに示すように、括弧を使用して評価の順序を制御できます。
括弧がない場合、UNION
とEXCEPT
は左から右に関連付けられますが、INTERSECT
はこれらの2つの演算子よりも強く結合します。
つまり、
query1
UNIONquery2
INTERSECTquery3
は以下を意味します。
query1
UNION (query2
INTERSECTquery3
)
個々のquery
を括弧で囲むこともできます。
これは、query
がLIMIT
のような、以下の節で説明されている句のいずれかを使用する必要がある場合に重要です。
括弧がないと、構文エラーが発生します。さもなければ、この句は集合演算の入力の1つではなく、集合演算の出力に適用されると解釈されます。
例えば、以下のようになります。
SELECT a FROM b UNION SELECT x FROM y LIMIT 10
は、受け入れられますが、以下を意味します。
(SELECT a FROM b UNION SELECT x FROM y) LIMIT 10
以下ではありません。
SELECT a FROM b UNION (SELECT x FROM y LIMIT 10)