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1.6. インストール後の設定作業

1.6.1. 共有ライブラリ

共有ライブラリを持つシステム(ほとんどのシステムが持ちますが)の中には、新しくインストールされた共有ライブラリを探す場所をシステムに通知する必要があるものがあります。これが必要ではないシステムは BSD/OSFreeBSDHP-UXIRIXLinuxNetBSDOpenBSDTru64 UNIX (Digital UNIX)、 Solaris です。

共有ライブラリの検索パスを設定する方法は、プラットフォームによって異なります。しかし、最もよく使用される方法は LD_LIBRARY_PATH 環境変数を以下のように設定することです。Bourneシェル系(shkshbashzsh) では、

LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/pgsql/lib
export LD_LIBRARY_PATH

csh または tcsh では

setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/pgsql/lib

と設定します。 /usr/local/pgsql/libstep 1--libdir に設定したものに置換して下さい。 /etc/profile~/.bash_profile といったシェルの起動ファイルにこれらのコマンドを追加して下さい。この方法に関する警告についての優れた情報が http://www.visi.com/~barr/ldpath.html にあります。

システムによっては、構築作業のLD_RUN_PATH 環境変数を設定した方がよい場合があります。

もし確信が持てない場合は、システムのマニュアルページ(おそらく ld.sorld)を参照してください。もし後に下記のようなメッセージが出たら、このステップが必要だったということです。

psql: error in loading shared libraries
libpq.so.2.1: cannot open shared object file: No such file or directory

この場合は処置を行ってください。

BSD/OSLinux または SunOS 4 を使用している場合、実行時リンカが共有ライブラリを素早く検索することができるように、インストール作業後、root 権限で以下を実行して下さい。

/sbin/ldconfig /usr/local/pgsql/lib

(ディレクトリは必要に応じて変更して下さい。)より詳細については ldconfig のマニュアルページを参照して下さい。 FreeBSDNetBSD および OpenBSD の場合のコマンドは以下の通りです。

/sbin/ldconfig -m /usr/local/pgsql/lib

同様なコマンドを持つ他のシステムは知られていません。

1.6.2. 環境変数

もし /usr/local/pgsql か、もしくはデフォルトでプログラムが検索されない場所にインストールした場合、 /usr/local/pgsql/bin(もしくは step 1--bindir に設定した場所)を PATH に追加する必要があります。これを行うためには、以下を ~/.bash_profile(もしくは、もしすべてのユーザーに反映したい場合は /etc/profile)のようなシェルの起動ファイルに追加して下さい。

PATH=/usr/local/pgsql/bin:$PATH

cshtcsh を使用している場合は、以下のコマンドを使用して下さい。

set path = ( /usr/local/pgsql/bin $path )

システムが man ドキュメントを検索できるようにするためには、下記のような 1 行をシェルの起動ファイルに追加する必要があります。

MANPATH=/usr/local/pgsql/man:$MANPATH

環境変数 PGHOSTPGPORT は、クライアントアプリケーションにデータベースサーバのホストとポートを指定し、コンパイル時に決定されたデフォルト値を無効にします。クライアントアプリケーションをリモートで実行する場合、データベースを使用する予定の全てのユーザが PGHOST を設定していたら便利です。しかしこれは必須ではありません。この設定は、ほとんどのクライアントプログラムのコマンドラインオプションでも設定することができます。