PostgreSQL 9.4.5文書 | |||
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リリース日: 2009-09-09
このリリースは8.3.7に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.3メジャーリリースにおける新機能については項E.123を参照してください。
8.3.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかし、interval列に対するハッシュインデックスを持つ場合は8.3.8にアップデートした後にそれらをREINDEXしなければなりません。 また、8.3.5より前のバージョンからアップグレードする場合は、項E.118を参照してください。
Windowsの共有メモリ割り当てコードを修正しました。(Tsutomu Yamada, Magnus)
この不具合がよく報告される"could not reattach to shared memory(共有メモリに再接続できませんでした)"というエラーメッセージを導いていました。
pg_start_backup()
実行中にWALセグメントスイッチを強制します。(Heikki)
これによりベースバックアップが使用不可となる可能性がある境界状態を防止します。
security-definer関数内部のRESET ROLEおよびRESET SESSION AUTHORIZATIONを不許可としました。(Tom, Heikki)
これは、security-definer関数内部におけるSET ROLEとSET SESSION AUTHORIZATIONを不許可にする過去のパッチ(CVE-2007-6600参照)で抜けていたものを補うものです。
既にロードされたロード可能モジュールに対するLOADを何も行わないようにしました。(Tom)
これまでは、LOADはそのモジュールをアンロードし、再ロードしようとしました。 ですが、これは安全ではなく、かつ、まったく意味がないものでした。
LDAP認証における空のパスワードを許可しません。(Magnus)
外側の集約関数の引数に現れる副問い合わせの扱いを修正しました。(Tom)
ソートまたはマテリアライズ計画ノードの出力から行全体の値の抽出する処理に関連した不具合を修正しました。(Tom)
synchronize_seqscansがスクロール可能なWITH HOLDカーソルの結果を変更することを防止します。(Tom)
100句を超えるANDまたはORリストが存在した場合に部分インデックスと制約による除外の最適化を無効にするプランナの変更を元に戻しました。(Tom)
intervalデータ型のハッシュ計算を修正しました。(Tom)
これは、時間間隔値に対するハッシュ結合が間違った結果を生成しないように修正します。 また、時間間隔型の列に対するハッシュインデックスの内容も変更します。 もしこうしたインデックスがあれば、アップデートの後にそれらをREINDEXする必要があります。
to_char(..., 'TH')
を'HH'/'HH12'の大文字の序数表現と扱います。(Heikki)
以前は'th'(小文字)として扱われました。
INTERVAL 'x ms'においてxが200万を超え、かつ、整数型の日付時刻が使用された場合のオーバーフローを修正しました。(Alex Hunsaker)
点と線分間の距離計算を修正しました。(Tom)
これにより幾何演算子の一部が間違った結果を返していました。
通貨が端数桁を持たないロケール、たとえば日本、においてmoneyデータ型が動作するように修正しました。(Itagaki Takahiro)
パターンが%_を含む場合のLIKEを修正しました。(Tom)
00:12:57.9999999999999999999999999999のような日付時刻入力を適切に丸めます。(Tom)
XML操作におけるメモリリークを修正しました。(Tom)
GiST R-tree演算子クラスにおけるページ分割点の選択を改良しました。(Teodor)
たとえ"スマートシャットダウン"が進行中であったとしても、"高速シャットダウン"要求が実行中のセッションを強制的に終了させることを確実にしました。(Fujii Masao)
入力値が(ほぼ)ソート済の順序であった場合におけるGINインデックスへの一括挿入の性能劣化を防止します。(Tom)
PL/pgSQLの一部の文脈における、NOT NULLドメイン制約を正しく強制します。(Tom)
plperlの初期化における移植性の問題を修正しました。(Andrew Dunstan)
postgresql.confが空の場合に、pg_ctlが無限ループに陥らないように修正しました。(Jeff Davis)
多くのラージオブジェクトが存在する場合のpg_dumpの性能を向上しました。(Tamas Vincze)
pg_standbyのフェイルオーバシグナルとしてSIGQUITではなくSIGUSR1を使用します。(Heikki)
pg_standbyのmaxretriesが文書通りに動作するようにしました。(Fujii Masao)
キーまたは値がデータ構造に合わないほど長い場合、contrib/hstoreが警告なく切り詰めるのではなく、エラーとなるようにしました。(Andrew Gierth)
contrib/xml2のxslt_process()
がパラメータの最大値(20)を正しく扱うように修正しました。(Tom)
COPY FROM STDIN中のエラーからの復旧するためのlibpqのコードについて、堅牢性を高めました。(Tom)
readlineとeditlineライブラリの両方がインストールされている場合、それらの競合するヘッダファイルがincludeされないようにしました。(Zdenek Kotala)
バングラデシュ、エジプト、ヨルダン、パキスタン、アルゼンチン/サンルイス、キューバ、ヨルダン(歴史的な修正のみ)、モーリシャス、モロッコ、パレスチナ、シリア、チュニジアにおける夏時間規則の変更のため、時間帯データファイルをtzdataリリース2009lに更新しました。