PostgreSQL 9.4.5文書 | |||
---|---|---|---|
前のページ | 上に戻る | 付録 E. リリースノート | 次のページ |
リリース日: 2014-03-20
このリリースは9.2.7に対し、各種不具合を修正したものです。 9.2メジャーリリースにおける新機能については、項E.32を参照してください。
ページ破損リスクを避けるために、GINメタページを無条件でリストアします。(Heikki Linnakangas)
この見落としは理論的にはインデックスの破損をもたらすかもしれませんが、 GINメタページのアクティブな部分は標準的なディスクセクタの512バイトよりも小さいので、 実際に問題を引き起こすことはほとんどありません。
NOTIFYメッセージ受信中にトランザクションのコミット状態チェックが競合状態になるのを防止しました。(Marko Tiikkaja)
データベース更新によって通知が受信者に見えるようになる前に、特に早いクライアントが通知に返答を返すかもしれないシナリオを防ぎます。
クエリーのキャンセルリクエストによる、正規表現操作のより速い終了を許可します。(Tom Lane)
おかしな正規表現によって長時間、中断不可なサーバプロセスでロックされてしまうシナリオを防ぎます。
単一要素のROWの引数に対してOVERLAPSを実行しようとする誤ったコードを削除しました。(Joshua Yanovski)
このコードは決して正しく動かず、またこのケースはSQL標準にもドキュメントにも定義されていないため、修正するよりも削除した方が良いと思われました。
ルールやビューをデパースする際、AccessShareLock以上のロック取得を防ぎます。(Dean Rasheed)
この見落としによって、pg_dumpでINSERT/UPDATE/DELETEコマンドをデパースする際、 対象テーブルに予期しないRowExclusiveLockロックが発生していました。 通常は無害ですが、例えば、これらのテーブルにShareLockを取得しようとするトランザクションが同時にあった場合、それを妨げていました。
実行プラン作成で、インデックス終点探査の性能を改善しました。(Tom Lane)
インデックス終点に未コミット行が多数ある場合に発生する大幅なパフォーマンス問題をこの変更で修正しました。この状況は、タイムスタンプやシーケンスで生成した識別子のように連続して与えられた値をインデックスとしている場合によくあることです。
クライアントがpg_receivexlogの場合、walsenderが正常終了に失敗する事を修正しました。(Fujii Masao)
アーカイブリカバリによるクラッシュリカバリ実施時にWALレベルとホットスタンバイパラメータのチェックが正しく行われるようにしました。(Heikki Linnakangas)
クラッシュ直後にホットスタンバイ接続を許可できるかどうか調べる修正をしました。(Heikki Linnakangas)
ERRORでないメッセージ出力中の割り込みを防止しました。(Tom Lane)
再帰的にsyslog()
に書き込まれたり、恐らくそれに関連した他の問題などによって、稀にサーバプロセスが固まる事への対処です。
複数のOUTパラメータの場合や複合結果を返す場合の、PL/Perlのメモリリークを修正しました。(Alex Hunsaker)
psqlスクリプトで\copyがデータ外の行データを拾ってしまう問題を修正しました。(Kumar Rajeev Rastogi, Amit Khandekar)
\copy ... fromはデータがスクリプトファイルから来ていなかった場合でも、各データ行としてスクリプトファイルの行番号をインクリメントしていました。この間違いにより、同じスクリプトファイルの後の部分にエラーが発生していると誤った行番号で報告されていました。
新しいWindowsのバージョンで時々発生する"could not reserve shared memory region"障害を防止しました。(MauMau)
タイムゾーンデータファイルをtzdataリリース2014aに更新しました。 フィジーとトルコでの夏時間の変更が含まれます。 また、イスラエルとウクライナでの歴史的な地域データの修正が含まれます。