vacuumloはPostgreSQLデータベースから"孤児になった"ラージオブジェクトをすべて削除する、単純なユーティリティです。 データベース内でoidまたはloデータ型列内にまったく現れないOIDを持つすべてのラージオブジェクト(LO)を"孤児になった"ラージオブジェクトとみなします。
これを使用する場合にはまた、loモジュール内のlo_manage
トリガに興味を持つかもしれません。
lo_manage
は初期段階で孤児になったLOの生成を防止しようと試みます。
コマンドラインで指名された全てのデータベースに対して処理が行われます。
vacuumloは以下のコマンドライン引数を受け付けます。
1トランザクションに付き、limit個(デフォルトは1000)より多くのラージオブジェクトを削除しません。削除されるラージオブジェクト毎に一つのロックを取得するため、 多数のラージオブジェクトの削除を1トランザクションで行う場合、max_locks_per_transactionを超える恐れがあります。 もし1トランザクションで全ての削除を行いたい場合は、このlimit値を0に指定してください。
ラージオブジェクトの削除を行わず、単に何が行われるはずかを示します。
多くの進行メッセージを出力します。
vacuumloのバージョンを表示し終了します。
vacuumloのコマンドライン引数に関するヘルプを表示し終了します。
vacuumloは接続パラメータとして以下のコマンドライン引数も受け付けます。
データベースサーバのホスト名です。
データベースサーバのポート番号です。
接続ユーザ名です。
パスワード入力のプロンプトを出さなくします。もし、サーバがパスワード認証を必要としており、.pgpassファイルを用いる様な、 プロンプト入力とは別の手段を通してパスワードを利用できない場合は、接続に失敗します。このオプションは、バッチ処理やスクリプト処理の様なパスワードを入力するユーザがいないケースで有効です。
vacuumloは強制的にデータベースに接続する前にパスワード入力を促します。
サーバがパスワード認証を要求する場合vacuumloは自動的にパスワード入力を促しますので、これが重要になることはありません。 しかし、vacuumloは、サーバにパスワードが必要かどうかを判断するための接続試行を無駄に行います。 こうした余計な接続試行を防ぐために-Wの入力が有意となる場合もあります。