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E.150. リリース8.3.21

リリース日: 2012-09-24

このリリースは8.3.20に対し、各種不具合を修正したものです。 8.3メジャーリリースにおける新機能についてはE.171. リリース8.3を参照してください。

PostgreSQLコミュニティは2013年2月に8.3.Xリリースの更新の公開を停止します。 早めにより新しいリリースのブランチに更新することを推奨します。

E.150.1. バージョン8.3.21への移行

8.3.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。

しかし、8.3.17より前のバージョンからアップグレードする場合は、E.154. リリース8.3.17を参照してください。

E.150.2. 変更点

  • GiSTインデックスにおけるページ分割の決定を改善しました。(Alexander Korotkov, Robert Haas, Tom Lane)

    複数列のGiSTインデックスで、この間違いにより、予期しない膨張が起きることがありました。

  • 権限が取り消されても、その権限を引き続き保持している場合は、取り消しが連鎖しないようにしました。(Tom Lane)

    あるロールXからグラントオプションを取り消したが、Xが他の誰かから付与されたことによってそのオプションを引き続き保持している、という場合は、ロールYXによって付与されたその権限を再帰的に取り消すべきではありません。

  • PL/Perlが使われている時のSIGFPEの処理について修正しました。(Andres Freund)

    PerlはプロセスのSIGFPEハンドラをSIG_IGNにリセットするため、後になってクラッシュが起きる場合があります。 PL/Perlを初期化した後で、Postgresの通常のシグナルハンドラをリストアするようにしました。

  • PL/Perlの再帰関数が実行時に再定義される場合に、PL/Perlがクラッシュしないようにしました。(Tom Lane)

  • PL/Perlで正しく最適化されない場合があるのを回避しました。(Tom Lane)

    一部のLinuxディストリビューションでは、誤ったバージョンのpthread.hがインストールされており、PL/Perlのコンパイルされたコードが誤ったものになります。 この結果、PL/Perlの関数がエラーを発生させる他の関数を呼び出すと、クラッシュすることがありました。

  • 時間帯データファイルをtzdataリリース2012fに更新しました。 フィジーでの夏時間の変更が含まれます。