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E.129. リリース8.4.18

リリース日: 2013-10-10

このリリースは8.4.17に対し、各種不具合を修正したものです。 8.4メジャーリリースにおける新機能については、E.147. リリース8.4.を参照して下さい。

E.129.1. バージョン8.4.18への移行

8.4.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。

また、8.4.10よりも前のリリースからアップグレードする場合は、E.130. リリース8.4.17を参照して下さい。

E.129.2. 変更点

  • 識別子を大文字に変換しようとする際に生じるマルチバイト文字の破損を防ぐようにしました。(Andrew Dunstan)

    シングルバイトのサーバエンコーディングを使用している場合のみ、PostgreSQLが非ASCII文字の大文字変換を行います。

  • lo_open()に失敗した時にメモリリークを起こすのを修正しました。(Heikki Linnakangas)

  • work_memが24GBを超えるメモリを使っている時に、メモリを必要以上に取得する不具合を修正しました。(Stephen Frost)

  • SSLを使うときの、libpのデッドロックの不具合を修正しました。(Stephen Frost)

  • 多数のNULL値がある論理値型の列について、行の見積りの計算を正しくしました。(Andrew Gierth)

    以前のバージョンでは、プランのコストの見積りにおいて、col IS NOT TRUEおよびcol IS NOT FALSEのような条件でNULL値を正しく考慮していませんでした。

  • WHERE句を、安全でないUNION/INTERSECTの副問い合わせに押し込まないようにしました。(Tom Lane)

    選択リストに集合を返す関数、または、揮発性関数を持つUNION もしくは、 INTERSECTの副問い合わせが適切に最適化されず、実行時エラーや誤った実行結果を引き起こす可能性がありました。

  • まれに発生するfailed to locate grouping columnsというプランナのエラーを修正しました。(Tom Lane)

  • ビューをダンプするプログラムで、参照されるテーブルでの列の削除を扱う挙動を改善しました。(Tom Lane)

  • CREATE INDEX CONCURRENTLYを同時に実行している時にデッドロックが起きる可能性があるのを修正しました。(Tom Lane)

  • regexp_matches()の長さゼロのマッチの処理について修正しました。(Jeevan Chalke)

    以前のバージョンでは、'^'のような長さゼロのマッチが、非常に多くのマッチを返すことがありました。

  • 非常に複雑な正規表現でクラッシュする問題を修正しました。(Heikki Linnakangas)

  • 正規表現の後方参照でgreedyでない量指定子(quantifier)を使った時にマッチできない問題を修正しました。(Jeevan Chalke)

  • CREATE FUNCTIONで関数本体の検査が有効になっていなければ、SET変数について検査しないようにしました。(Tom Lane)

  • pgp_pub_decrypt()がパスワード付きの秘密鍵に対応できるよう修正しました。(Marko Kreen)

  • インデックスのないテーブルのバキューム時にまれに発生する不正確な警告を削除しました。(Heikki Linnakangas)

  • プリペアド問い合わせの中でトランザクション制御コマンド(例:ROLLBACK)を実行する時に失敗する可能性があるのを修正しました。(Tom Lane)

  • 浮動小数データ入力が、すべてのプラットフォームで、無限大をサポートすることを保証するようになりました。(Tom Lane)

    C99標準では、inf+inf-infinfinity+infinity-infinityが許容されるスペルです。 strtod関数を実行しないプラットフォームでも、これらを認識することを保証します。

  • 行をレコードやアレイと比較できる機能を拡張しました。(Rafal Rzepecki、Tom Lane)

  • タイムゾーンデータファイルをtzdataリリース2013dに更新しました。 イスラエル、モロッコ、パレスチナ、パラグアイでの夏時間の変更が含まれます。 またマッコーリー(Macquarie)島での歴史的な地域データの修正が含まれます。