pg_walsummary — WAL要約ファイルの内容を表示する
pg_walsummary
[option
...] [file
...]
pg_walsummaryは、WAL要約ファイルの内容を出力するために使用します。
これらのバイナリファイルは、データディレクトリのpg_wal/summaries
サブディレクトリにあり、このツールを使用してテキストに変換できます。
これは通常は必要ありません。
WAL要約ファイルは主に増分バックアップをサポートするために存在しますが、デバッグ目的で有用な場合があります。
WAL要約ファイルは、テーブル空間OID、リレーションOID、およびリレーションフォークによってインデックス付けされます。 各リレーションフォークに対して、WALによって変更されたブロックのリストをファイル内で要約された範囲で保存します。 また、"limit block"を保存することもできます。 これは、リレーションフォークが関連するWAL範囲内で作成または切り捨てられた場合は0、それ以外の場合はリレーションフォークが切り捨てられた最短の長さを保持します。 リレーションフォークが関連するWAL範囲内で作成、削除、または切り捨てられていない場合、limitブロックは未定義または無限であり、このツールでは出力されません。
-i
--individual
デフォルトでは、pg_walsummary
は、連続する1つ以上の変更されたブロックの範囲ごとに1行の出力を出力します。
これにより、0から999までのすべてのブロックが変更されたリレーションは、1000の別々の行ではなく、1行の出力しか生成しないため、出力を非常に簡潔にすることができます。
このオプションは、変更されたブロックごとに別々の行を出力するように要求します。
-q
--quiet
エラー以外の出力を表示しません。 これは、WAL要約ファイルが正常に解析できたかどうかを知りたいがレコードの内容を気にしない場合には有用でしょう。
-V
--version
バージョン情報を表示して終了します。
-?
--help
pg_walsummaryコマンドライン引数の使用方法を表示し、終了します。
環境変数PG_COLOR
は診断メッセージで色を使うかどうかを指定します。
指定可能な値はalways
、auto
、never
です。