PostgreSQL ユーザーズガイド
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Chapter 2. 環境の整備

この節では自身の環境をフロントエンドアプリケーションを使うために どのようにセットアップしたらよいかを論じています。 Postgres がすでに首尾よくインストールされ、 スタートしているものとしています。 Postgres のインストール方法については、 管理者ガイドとインストールノートを参照してください。

Postgres はクライアント/サーバアプリケーションです。 ユーザにとってみれば、 インストールの一部のクライアントにアクセスするだけでよい (クライアントアプリケーションの例は、 対話的モニタのpsqlです)のです。 話を単純にするため、 Postgres がディレクトリ /usr/local/pgsql にインストールされたものとします。 ですから、ディレクトリ /usr/local/pgsql を見たら、 それを Postgres が実際にインストールされた ディレクトリの名前と置き換えてください。 すべての Postgres のコマンドは ディレクトリ /usr/local/pgsql にインストールされます。 ですので、このディレクトリをシェルのコマンドパスに加えてください。 もし csh や tcsh のような バークレイ C シェル系を使っているのなら、 ホームディレクトリの .login ファイルに

set path = ( /usr/local/pgsql/bin path )
を加えてください。 sh や ksh や bash といった Bourne shell 系を使っているのなら、 ホームディレクトリの .profile ファイルに
PATH=/usr/local/pgsql/bin PATH
export PATH
を加えてください。 これからは、 Postgres の bin ディレクトリが パスに加えられているものとします。 それに加えて、このドキュメントを通じて、 “シェル変数の設定” や “環境変数の設定” を頻繁に参照します。 もし前の段落で検索パスを変更することが完全に理解できていないなら、 これから先に進む前に、 使っているシェルの UNIX マニュアルページを調べてみてください。

もしサイトの管理者がデフォルトの方法で設定をしていなかったなら、 もう少しやることが増えます。 例えば、 データベースサーバマシンがリモートのマシンなら、 環境変数 PGHOST を データベースサーバマシンの名前にセットする必要があります。 環境変数 PGPORT もセットしなくてはなりません。 最後にひとつ。 もしアプリケーションプログラムをスタートしようとしていて、 postmaster に接続できないと訴えてきたら、 すぐに自分の環境が適切にセットアップされているかどうか確かめるように サイト管理者に問い合わせてください。


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