Chapter 11. 環境設定

この節ではフロントエンドアプリケーションを使えるようにするための 環境設定に付いて説明します。Postgres が 成功裡に導入され、すでに起動されていることが前提です。Postgres の 導入方法に関しては、管理者ガイド(Administrator's Guide)および導入ノート を参照して下さい。

Postgres はクライアントサーバ・アプリケーションです。 ユーザとしてはプログラムのクライアント部分にアクセスするだけです。 (クライアントアプリケーションの例として対話型モニタ psql があげられます。) 話を単純にするためここでは Postgres/usr/local/pgsql ディレクトリに導入されているとしましょう。 したがって、 /usr/local/pgsql ディレクトリと書かれている部分を Postgres が実際に導入されているディレクトリと読み変えて ください。 全ての Postgres のコマンドは /usr/local/pgsql/bin ディレクトリに格納されています。 ですから、シェルコマンドパスにこのディレクトリを追加しておかなければなりません。 csh あるいは tcsh のような バークレイ系の C シェルを使っている場合は、自分の home ディレクトリの .login ファイルに、

set path = ( /usr/local/pgsql/bin path )
と書き加えます。 shksh または bash のような Bourne シェルを使っている場合は、home ディレクトリの .profile ファイルに以下を付け加えます。
$ PATH=/usr/local/pgsql/bin:$PATH
$ export PATH
さらに、この文書を通じて "シェル変数の設定" とか "環境変数の設定" といった単語が頻繁にでてきます。 すぐ前に述べた自分の検索パスの変更について理解することが難しければ 先に進む前に、どのように自分のシェルを記述するか UNIX のマニュアルを読んで下さい。

サイトの管理者がデフォルト環境で設定をしていない場合は、さらに追加の作業が必要に なります。例えばデータベースサーバが別のコンピュータで稼働している場合には、 環境変数 PGHOST でデータベースサーバの名前を指定しなければ なりません。環境変数 PGPORT の設定も多分必要になるでしょう。 最後に一言: アプリケーションを起動した時、postmaster に接続出来 ない場合は自分の設定した環境が正しいかどうかサイト管理者に相談して下さい。