| PostgreSQL 9.3.2文書 | ||||
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C言語で作成したイベントトリガ関数に関するとても簡単な例をここに示します(手続き言語で作成したトリガの例は、その手続き言語の文書に記載されています)。
noddl関数は、呼ばれるたびに例外を発生させます。
このイベントトリガは、この関数とddl_command_startイベントをを関連づけます。そのため、(項37.1で言及した例外を含む)すべてのDDLコマンドは、実行できません。
以下がトリガ関数のソースコードです。
#include "postgres.h"
#include "commands/event_trigger.h"
PG_MODULE_MAGIC;
Datum noddl(PG_FUNCTION_ARGS);
PG_FUNCTION_INFO_V1(noddl);
Datum
noddl(PG_FUNCTION_ARGS)
{
EventTriggerData *trigdata;
<!--
if (!CALLED_AS_EVENT_TRIGGER(fcinfo)) /* internal error */
-->
if (!CALLED_AS_EVENT_TRIGGER(fcinfo)) /* 内部エラー */
elog(ERROR, "not fired by event trigger manager");
trigdata = (EventTriggerData *) fcinfo->context;
ereport(ERROR,
(errcode(ERRCODE_INSUFFICIENT_PRIVILEGE),
errmsg("command \"%s\" denied", trigdata->tag)));
PG_RETURN_NULL();
}
ソースコードをコンパイル(項35.9.6を参照してください)した後に、以下の様に関数とトリガを宣言します。
CREATE FUNCTION noddl() RETURNS event_trigger
AS 'noddl' LANGUAGE C;
CREATE EVENT TRIGGER noddl ON ddl_command_start
EXECUTE PROCEDURE noddl();
これで、トリガの操作を確認することができます。
=# \dy
List of event triggers
Name | Event | Owner | Enabled | Procedure | Tags
-------+-------------------+-------+---------+-----------+------
noddl | ddl_command_start | dim | enabled | noddl |
(1 row)
=# CREATE TABLE foo(id serial);
ERROR: command "CREATE TABLE" denied
この状況では、DDLコマンドを必要なときに実行できるようにするには、このイベントトリガを削除するか、無効化しなければなりません。以下のように、トランザクションの期間中だけトリガを無効化するのが、便利かもしれません。
BEGIN; ALTER EVENT TRIGGER noddl DISABLE; CREATE TABLE foo (id serial); ALTER EVENT TRIGGER noddl ENABLE; COMMIT;
(イベントトリガ自体が関係するDDLコマンドは、イベントトリガの影響を受けないことを思い出してください。)