ビルドする際のパラメータ(make)

Postgres のインストールに際しては、 設定可能なインストール関連パラメータがたくさんあります。

ほとんどのケースでは、これらのパラメータは、 Makefile.custom ファイルというのを作ってその中に記 述しなければなりません。デフォルトの配布物にはこのオプション ファイルは含まれていないので、お好みのテキストエディタで作成 して下さい。アップグレード・インストールの場合は、ビルドする 前に単にその古い Makefile.custom を新しいソースツリーの中にコ ピーすればいいのです。

    make [ 変数名 =
     [,...] ]
   

指定できる環境変数を以下に示します:

POSTGRESDIR

インストールするツリーのトップディレクトリ。

BINDIR

アプリケーションとユーティリティの場所。

LIBDIR

オブジェクトライブラリの位置。共有ライブラリも含む。

HEADERDIR

psqlODBC(ODBC) 設定ファイルの配布物全体における位置。

これ以外にも、あまり使われないオプション・パラメータがありま す。以下の多くは Postgres サーバ自 体の開発を行う場合に意味を持ちます。

CFLAGS

C コンパイラへのフラグをセットする。"+=" で値を代入すれば、 関連するパラメータのデフォルト値への追加となる。

YFLAGS

yacc/bison パーサへのフラグをセットする。-v をセットすると、新しいパーサをビルドする際の問題を診断する際 のメッセージを表示する。"+=" で値を代入すれば、関連するパラ メータのデフォルト値への追加となる。

USE_TCL

tcl インターフェースをビルドする。

HSTYLE

ドキュメントを1からビルドする際に使用する DocBook HTML スタイルシート。doc/src/sgml/ にある DocBook 互換のソースドキュメントから、新し いドキュメントを生成する場合にのみ使われる。

PSTYLE

印刷可能なドキュメントを1からビルドする際に使用する DocBook スタイルシート。doc/src/sgml/ にある DocBook 互換のソースドキュメントから、新しいドキュメントを生 成する場合にのみ使われる。

PentiumPro による Linux システムにおける Makefile.custom のサンプルを以下に示します:

# Makefile.custom
# Thomas Lockhart 1999-06-01

POSTGRESDIR= /opt/postgres/current
CFLAGS+= -m486 -O2

# documentation

HSTYLE= /home/tgl/SGML/db118.d/docbook/html
PSTYLE= /home/tgl/SGML/db118.d/docbook/print