Chapter 3. 構成オプション

Table of Contents
構成時のパラメータ (configure)
ビルドする際のパラメータ(make)
ロケールのサポート
Kerberos 認証

構成時のパラメータ (configure)

以下のようにタイプすると、configure で指定できるパラメータをすべて表示することができます。

    $ ./configure --help
   

インストールする際に特に役立ちそうなパラメータを、 以下に挙げておきます(訳注:便宜上和訳していますが、 実際にはこれらは英語で表示されます)。

ディレクトリ名とファイル名:
  --prefix=PREFIX       アーキテクチャ非依存のファイルをインストール
                        するディレクトリ [/usr/local/pgsql]
  --bindir=DIR          実行ファイルを格納するディレクトリ
                        [PREFIX/bin]
  --libdir=DIR          オブジェクトコードのライブラリを格納する
                        ディレクトリ [PREFIX/lib]
  --includedir=DIR      C ヘッダファイルを格納するディレクトリ
                        [PREFIX/include]
  --mandir=DIR          man マニュアルページを格納するディレクトリ
                        [PREFIX/man]
機能とパッケージ:
  --disable-FEATURE     機能 FEATURE を無効にする
                        (--enable-FEATURE=no と同じ)
  --enable-FEATURE[=ARG]    機能 FEATURE を有効にする [ARG=yes]
  --with-PACKAGE[=ARG]  パッケージ PACKAGE を使用する [ARG=yes]
  --without-PACKAGE     パッケージ PACKAGE を使用しない 
                        (--with-PACKAGE=no と同じ)
--enable および --with で始まるオプション:
  --with-template=テンプレートファイルのある
  ディレクトリ
                          オペレーティングシステムのテンプレート
                          ファイルを使う。ディレクトリ template 
                          を参照のこと。
  --with-includes=ディレクトリ名
                          tk/tcl などの site ヘッダファイルがある
                          ディレクトリ
  --with-libs=ディレクトリ名
                          ライブラリを検索するディレクトリ
  --with-libraries=ディレクトリ名
                          ライブラリを検索するディレクトリ
  --enable-locale         ロケールサポートを行う
  --enable-recode         キリル文字の再コード化サポートを行う
  --with-mb=encoding
                          マルチバイトのサポートを行う
  --with-pgport=portnum
                          開始時のデフォルトポート番号を変更する
  --with-maxbackends=n
                          デフォルトの最大プロセス数を設定する
  --with-tcl              tcl インターフェースと pgtclsh を作成する
  --with-tclconfig=ディレクトリ名
                          tclConfig.sh と tkConfig.sh がある
                          ディレクトリ
  --with-perl             Perl インターフェースを作成する
  --with-odbc             ODBC ドライバ・パッケージを作る
  --with-odbcinst=ディレクトリ名
                          odbcinst.ini のデフォルトのディレクトリ
                          を変更する
  --enable-cassert        アサーション検査を行う(デバッグ用)
  --with-CC=コンパイラ名
                          特定の C コンパイラを使用する
  --with-CXX=コンパイラ名
                          特定の C++ コンパイラを使用する
  --without-CXX           C++ コードのビルドを行わない
   

システムによっては、Postgres の中の 特定の機能をビルドする際にうまくいかない場合もあります。 たとえば C++ コンパイラがうまく動かない場合は、 --without-CXX を指定して、ビルド処理が libpq++ を構築しないように指示してやる必要があるでしょう。