Chapter 21. JDBC インタフェース

Table of Contents
JDBC インタフェースの構築
JDBC のためのデータベースの準備
ドライバの使用
JDBC の インポート
ドライバの読み込み
データベースへの接続
問い合わせの発行、及び、結果の処理
更新処理
接続を閉じる
ラージオブジェクトの使用
PostgresJDBC API への拡張
今後に読むべきもの

著者: JDBC ドライバの作者である、 Peter T. Mount 氏によって記述 されました。

JDBC は Java 1.1 以降のコア API です。SQL 互換のデータベー スへのインタフェースの標準セットを提供します。

Postgres は、タイプ 4 の JDBC ドライバを提供します。タイプ 4 とは、その ドライバが Pure Java で作成され、データベース独自のネットワークプ ロトコルで通信を行なうことを意味します。このため、そのドライバはプ ラットホームに依存しません。一度コンパイルを行なえば、そのドライバ はどのプラットホームでも使用することができます。

JDBC インタフェースの構築

ドライバのコンパイル

ドライバのソースは、ソースツリーの src/interfaces/jdbc ディレクトリにあります。 コンパイルするには、単にこのディレクトリに移動して、以下を入力し ます。

% make

完了すると、カレントディレクトリに postgresql.jar アーカイブができます。これが JDBC ドライバです。

Note: 必ず javac ではなく、 make を使用して下さい。ドライバは性能向上 を目的とした、動的読み込み技術をいくつか使用していますが、 javac ではこれをうまく処理できないからです。 Makefile は jar アーカイブを作成します。

ドライバのインストール

ドライバを使用するためには、この jar アーカイブを CLASSPATH に含め る必要があります。

天文学に関するオブジェクトをもつ巨大なデータベースにアクセスする ために JDBC ドライバを使用するアプリケーション があります。このアプリケーションと jdbc ドライバを /usr/local/lib ディレクトリにインストールしました。また、Java JDK は /usr/local/jdk1.1.6 にインストールされています。

このアプリケーションを実行する場合

export CLASSPATH = \ /usr/local/lib/finder.jar:/usr/local/lib/postgresql.jar:. java uk.org.retep.finder.Main

とします。

ドライバの読み込みについては、この章の後で示します。