この文書はカリフォルニア大学バークレイ校にて開発されたデータベース管理システム PostgreSQL のユーザマニュアルです。 PostgreSQLは Postgres release 4.2 に基づいています。 Michael Stonebraker教授の率いる Postgres プロジェクトは、 Defense Advanced Research Projects Agency (DARPA)、 Army Research Office (ARO)、 the National Science Foundation (NSF)、 ESL, Inc. をスポンサーとしていました。
伝統的な関係データベース管理システム (DBMS)で、 特定の型の属性を含む名前付きリレーションの集合から成る データモデルをサポートしています。 現在の商用システムでは、 可能な型として、小数、整数、文字列、通貨、日付の型が含まれています。 一般にこのモデルは将来のデータ処理アプリケーションには 不十分であると認識されています。 関係モデルは "スパルタ人の実直さ" から 先のモデルを部分的に置き換えることに成功しています。 しかし、既に触れたように、この実直さがアプリケーションの インプリメントを非常に難しくしてしまうことがよくあります。 Postgres はユーザが容易にシステムを拡張するための 次の 4つの付加的な基本概念を組み込むことで、重要な追加パワーを提供しています:
クラス |
継承 |
型 |
関数 |
他にもの追加パワーと柔軟性を提供する特徴があります:
制約 |
トリガ |
ルール |
完全なトランザクション |
このような特徴が Postgresを オブジェクトリレーショナル とされるデータベースのカテゴリに置いています。 通常伝統的な関係データベース言語をサポートすることに向いていない オブジェクト指向 とされるものとはまったく別物であることに注意してください。 ですから、Postgres は いくらかのオブジェクト指向の特徴を持ってはいますが、 関係データベースの世界にしっかりと存在しています。 実際、いくつかの商用データベースは最近 Postgres が率先してきた特徴を組み込み始めました。