pg_cast
pg_cast
カタログにはデータ型変換パスが格納されます。
ここには、組み込みのパスとユーザ定義のパスが存在します。
pg_cast
は、システムがどのように動作するかわかっているような、あらゆる型変換を表しているわけではないということに注意してください。
いくつかの一般的な規則から推測できないような型変換についてのみ表しています。
例えば、ドメインとその基本の型は明示的にpg_cast
内で表されていません。
他の重要な例外は「自動I/O変換キャスト」です。
これらのキャストは、text
型やほかの文字列型から変換したりされたりするのにデータ型自身のI/O関数を用いていますが、これらのキャストは明示的にpg_cast
内において表されていません。
表51.10 pg_cast
の列
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
---|---|---|---|
oid | oid | 行識別子(隠し属性です。明示的に選択しなければなりません) | |
castsource | oid |
| 変換元データ型のOID |
casttarget | oid |
| 対象データ型のOID |
castfunc | oid |
| このキャストを実行するために使用する関数のOID。 キャストメソッドが関数を必要としない場合はゼロが格納されます。 |
castcontext | char | キャストがどの文脈で呼び出し可能かを示します。
e は明示のキャストとしてのみ起動されることを意味します(CAST 、:: 構文を使用します)。
a は、対象となる列を明示的に特定するだけでなく暗黙的にも特定することを意味します。
i は他の場合と同様に演算式内で暗黙的であることを意味します。
| |
castmethod | char | どのようにキャストが実行されるかを示します。
f はcastfunc フィールド内で示される関数が使用されていることを意味します。
i は入出力関数が使用されていることを示します。
b は型がバイナリを強制しているため、変換が必要ないことを意味します。
|
pg_cast
内に挙げられているキャスト関数は、第1番目の引数の型として、キャスト元の型をいつも取らなければいけません。
また、キャスト関数は、結果の型としてキャスト先の型を返します。
キャスト関数は3つまで引数を持つことができます。
もし存在するなら、2番目の引数はinteger
型でなくてはなりません。
この引数はキャスト先の型に関連付けられた型修飾子を受け取ります。
2番目の引数がない場合は、-1です。
3番目の引数は、もし存在する場合は、boolean
型でなくてはなりません。
この引数は、もしキャストが明示的なキャストであればtrue
を受け取り、そうでない場合はfalse
を受け取ります。
もし関連のある関数が複数の引数を持つ場合、キャストの元と先で型が同じであるpg_cast
項目を作成することが妥当です。
このような項目は、「length coercion functions」を表現します。
「length coercion functions」は型の値を特定の型の修飾子の値に適するように修正します。
pg_cast
項目が異なるキャスト元とキャスト先の型を持っていて、かつ関数が複数の引数を持つ時は、1つの型から別の型への変換し、かつ、1つの手順で長さの修正を適用することを意味します。
このような項目が利用できない時は、型修飾子を使用した型の修正は2つの手順が必要です。
1つはデータ型の間での変換で、2つ目は修飾子を適用することです。