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6.3. データの削除

これまで、テーブルにデータを追加する方法と、データを変更する方法について説明してきました。 残っているのは不要になったデータを削除する方法です。 データの追加が行単位でしか行えないのと同様、削除の場合も、行全体をテーブルから削除するしかありません。 前節で、SQLでは個々の行を直接指定する方法がないということを説明しました。 ですから行の削除の場合も、削除対象となる行の条件を指定することでしかできません。 テーブルに主キーが設定されている場合は、その行を正確に指定できます。 しかし、条件を満たす複数の行、あるいは、テーブル内の全ての行を一度に削除することもできます。

行を削除するには、DELETEコマンドを使用します。 構文はUPDATEコマンドによく似ています。 例えば、productsテーブルから価格が10である全ての行を削除するには以下のようにします。

DELETE FROM products WHERE price = 10;

単に次のようにすると、テーブル内の全ての行が削除されますので注意してください!

DELETE FROM products;

プログラマに対する警告です。