pg_stats_ext
pg_stats_ext
はpg_statistic_ext
カタログに格納されている情報へのアクセスを提供します。
このビューは、ユーザが読み込み権限を持つテーブルに一致するpg_statistic_ext
とpg_statistic_ext_data
の行に対してのみアクセスを許可しています。
よって、このビューに対して一般に読み込みを許可しても安全です。
pg_stats_ext
も、その基礎となっているカタログよりも、より読みやすい書式で情報を提供するように設計されています。
しかし、これはpg_statistic_ext
に対して新しいスロット型が定義されるたびに、スキーマが拡張されなくてはならない、という犠牲を払っています。
表51.90 pg_stats_ext
Columns
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
---|---|---|---|
schemaname | name |
| テーブルを持つスキーマ名 |
tablename | name |
| テーブル名 |
statistics_schemaname | name |
| 拡張統計情報を含むスキーマの名前 |
statistics_name | name |
| 拡張統計情報の名前 |
statistics_owner | oid |
| 拡張統計情報所有者 |
attnames | name[] |
| 拡張統計情報が定義された列名 |
kinds | text[] | このレコードに対して有効になった拡張統計情報の型 | |
n_distinct | pg_ndistinct | 列値の組み合わせに対するN個別統計カウント。
ゼロよりも大きければ、その組み合わせに対する個別の値の数の見積で、ゼロよりも小さければ、個別の値の数の見積を符号反転し行数で割ったものです。
(負の値の形式は、ANALYZE がテーブルが大きくなるにつれ個別の値の数も大きくなると判断した場合に使用されます。
正の値の形式は、可能な値の数が定まった数になると思われる時に使用されます。)
たとえば-1は、列のユニークな組み合わせに対し異なる組み合わせの数が行数と同じであることを示しています。
| |
dependencies | pg_dependencies | 関数従属性統計情報 | |
most_common_vals | anyarray | 列における最も共通した値の組み合わせのリスト。 (他の組み合わせよりも共通した組み合わせが見つからない場合はNULL) | |
most_common_val_nulls | anyarray |
最も共通した値の組み合わせに対するNULLフラグのリスト。
(most_common_vals がNULLならNULL。)
| |
most_common_freqs | real[] |
最も共通した値の発生頻度のリスト。つまり、発生数を合計行数で割ったもの。
(most_common_vals がNULLならNULL。)
| |
most_common_base_freqs | real[] |
A list of the base frequencies of the most common combinations,
i.e., product of per-value frequencies.
(Null when most_common_vals is.)
|
ALTER TABLE SET STATISTICS
コマンドを使って配列フィールドの最大のエントリ数を列単位に制御できます。
あるいはdefault_statistics_target実行時パラメータを設定して一括で制御できます。