★PostgreSQLカンファレンス2024 12月6日開催/チケット販売中★
他のバージョンの文書 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9.6 | 9.5 | 9.4 | 9.3 | 9.2 | 9.1 | 9.0 | 8.4 | 8.3 | 8.2 | 8.1 | 8.0 | 7.4 | 7.3 | 7.2

32.4. TAPテスト

様々なテスト、特にsrc/bin以下のクライアントプログラムテストはPerl TAPツールを使い、Perlテストプログラムproveを使って実行されます。 make変数PROVE_FLAGSを設定することでproveコマンドラインオプションを渡すことができます。 例えば、

make -C src/bin check PROVE_FLAGS='--timer'

詳細な情報はproveのマニュアルページを参照してください。

デフォルトのt/*.plに替えて、テストの指定サブセットを実行するために、make変数PROVE_TESTSを使用できます。proveを起動するMakefileからの相対パスの空白区切りのリストを指定します。 以下に例を示します。

make check PROVE_TESTS='t/001_test1.pl t/003_test3.pl'

TAPテストはPerlモジュールIPC::Runが必要です。 このモジュールはCPANもしくはオペレーティングシステムのパッケージから入手可能です。

一般的に言って、TAPテストは、make installcheckとした場合には以前インストールしたインストレーションツリーの実行ファイルをテストし、make checkとした場合には現在のソースから新しいインストレーションツリーを構築します。 どちらの場合も、ローカルインスタンス(データディレクトリ)を初期化し、その中で一時的にサーバを実行します。 テストの中には2つ以上のサーバを実行するものがあります。 従って、このテストはかなりリソース集約的になる可能性があります。

make installcheckとした場合でも、TAPテストはテストサーバを開始することを理解しておくことは重要です。 これは伝統的な非TAPテスト基盤とは異なります。非TAPテスト基盤ではその場合、既に動作しているテストサーバを使うことが期待されます。 PostgreSQLのサブディレクトリには、伝統的な形式のテストとTAP形式のものの両方を含むものがありますので、make installcheckは一時的なサーバと既に動作しているテストサーバからの結果を寄せ集めることになります。