pg_class
pg_class
カタログはテーブルと、その他に列を持つもの、あるいはテーブルに似た全てのものを目録にしています。
その中にはインデックス(pg_index
も参照)、シーケンス(pg_sequence
も参照)、ビュー、マテリアライズドビュー、複合型およびTOASTテーブルが含まれます。
relkind
を参照してください。
これより以降、「リレーション」と記されている場合はこれらすべてのオブジェクトを意味しています。
すべての列が全てのリレーションの型に該当するとは限りません。
表52.11 pg_class
の列
列 型 説明 |
---|
行識別子 |
テーブル、インデックス、ビューなどの名前 |
このリレーションを持つ名前空間のOID |
このテーブルの行の型に対応するデータ型のOID。ゼロならば、 |
型付けされたテーブルでは背後にある複合型のOID。 その他のリレーションではゼロ。 |
リレーションの所有者 |
これがテーブルあるいはインデックスの場合は、それに使われている(ヒープ、B-tree、ハッシュなどの)アクセスメソッド。 そうでなければ、ゼロ(シーケンスおよびビューのように格納場所を持たないリレーションではゼロになります)。 |
このリレーションのディスク上のファイルの名前です。 ゼロはディスク上のファイル名が低レベルな状態で決定される「マップ付けされた」リレーションであることを意味します。 |
このリレーションが保存されているテーブル空間。 もしゼロならば、このデータベースのデフォルトテーブル空間を意味します。 (リレーションがディスク上のファイルになくても、問題はありません。) |
このテーブルのディスク上表現のページ単位( |
テーブル内の生きている行数。
これはプランナで使用される単なる推測値です。
|
テーブル内の可視マップ内で全て可視とマークされているページ数。
これはプランナで使用される単なる見積です。
|
このテーブルに関連しているTOASTテーブルのOID。 何もない場合はゼロです。 TOASTテーブルは「行に収まらない」大きい属性を副テーブルに格納します。 |
テーブルであり、かつ、インデックスを持つ(あるいはつい最近まで持っていた)時は真。 |
クラスタ内の全てのデータベースにわたってこのテーブルが共有されている場合は真。
( |
|
|
リレーションにあるユーザ列数(システム列は含みません)。
|
テーブル上の |
もしテーブルにルールがある(あるいは以前あった)場合に真。
|
もしテーブルにトリガがある(あるいは以前あった)場合に真。
|
もしテーブルあるいはインデックスが子テーブルに継承されている(または以前に継承されていた)場合は真。 |
行単位セキュリティが有効なテーブルでは真。
|
行単位セキュリティが(有効にされているとして)テーブルの所有者にも適用されるなら真。
|
リレーションにデータが投入されている場合に真(マテリアライズドビュー以外のすべてのリレーションでは真です。) |
行に「replica identity」フォームを使った列。
|
テーブルあるいはインデックスがパーティションなら真 |
テーブルの書き換えが必要なDDL操作中に書き込みが行われる新しいリレーションでは、これは元のリレーションのOIDを持ちます。 そうでなければ0です。 この状態は内部的にのみ可視です。 このフィールドはユーザから見えるリレーションではゼロ以外を持つべきではありません。 |
この値より以前のトランザクションIDはすべて、このテーブルで永続的な(「凍結された」)トランザクションIDに置き換えられています。
これは、このテーブルに対して、トランザクションID周回を防ぎ、かつ、 |
このテーブル内のトランザクションIDによって置換される前のすべてのマルチトランザクションID。
これは、マルチトランザクションIDのID周回を防ぐ、または |
アクセス権限。 詳細は5.7を参照してください。 |
「keyword=value」文字列のような、アクセスメソッド特有のオプション。 |
テーブルがパーティションの場合( |
pg_class
内の複数の論理型フラグは、ゆっくりと保守されます。
正しい状態にあるときに真であることが保証されていますが、その条件が真でなくなった時即座に偽に再設定されないかもしれません。
例えばrelhasindex
はCREATE INDEX
で設定されますが、DROP INDEX
では決して初期化されません。
代わりにVACUUM
がそのテーブルにインデックスがないことを判定した場合にrelhasindex
を初期化します。
この調整により競合状態を防止し、同時実行性が向上します。