本章では、SQLを使用した簡単な操作方法について、その概要を説明します。 このチュートリアルは単なる入門用であり、SQLについての完全な教科書ではありません。 [melt93]や[date97]など、SQLを説明した書籍は多くあります。 PostgreSQLの言語機能の中には標準を拡張したものがあることには注意してください。
以下で示す例では、前章で説明したmydb
という名前のデータベースを作成し、psqlを起動できるようになっていることを前提としています。
このマニュアルで示す例は、PostgreSQLソース配布物に含まれており、src/tutorial/
以下に展開されます。
(PostgreSQLのバイナリ配布物ではこのファイルが含まれていないかも知れません。)
このファイルを使用するためには、以下に示すように、まずこのディレクトリに移動し、makeを実行してください。
$
cd
...
/src/tutorial$
make
これによりスクリプトが作成され、そして、ユーザ定義の関数と型を含むCのファイルがコンパイルされます その後、以下を行うことで、チュートリアルを始めることができます。
$
psql -s mydb
...
mydb=>
\i basics.sql
\i
は、指定したファイルからコマンドを読み込みます。
psql
の-s
オプションによって、シングルステップモードとなり、それぞれの文をサーバに送る前に一時停止します。
本節で使用するコマンドはbasics.sql
ファイル内にあります。