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20.3. データ変更時の可視性

PostgreSQLでのデータ変更時の可視規則は以下のとおりです。問い合わせの実行中、その問い合わせ自身によって(SQL関数、SPI関数、トリガ経由で)発生したデータの変更は、その問い合わせのスキャンに対して不可視となります。たとえば、以下のような問い合わせでは、挿入されたタプルは、SELECTスキャンに対して不可視となります。

INSERT INTO a SELECT * FROM a;

このため、この問い合わせはデータベースのテーブルを再帰処理することなく(もちろん、一意性インデックス規則に従って)二重化します。

しかし、SPI文書中の可視性に関する次の注意を覚えておいてください。

問い合わせQによりなされる変更は、問い合わせQの後に開始した問い合わせに対しては可視です。この問い合わせがQの内側で(Qの実行中に)開始されたのか、Qの実行が終わってから開始されたのかについては問いません。

当然のことですが、挿入されるタプル(tg_trigtuple)はBEFOREトリガ中の問い合わせに対しては不可視となります。AFTERトリガ中の問い合わせに対してはこの(挿入されたばかりの)タプルは可視に、そして、その後のBEFORE/AFTERトリガ中の問い合わせでは可視になります!