以下のオプションは、PostgreSQLのソースに対する作業用のものです。 中には深刻な損傷を負ったデータベースの復旧に役立つものもあります。 実運用のデータベースでこれらを設定する理由はないはずです。 したがって、これらはサンプルのpostgresql.confからは除外されています。 これらのオプションの多くは、それを動作させるために特殊なソースコンパイルを必要としていることに注意してください。
debug_assertions
(boolean) 各種のアサーション検査を有効にします。これはデバック用の道具です。もしおかしな問題とかクラッシュを経験すれば、プログラミングの間違いを露出するので、これをオンにする必要があるかもしれません。このオプションを使用するには、マクロUSE_ASSERT_CHECKINGが、 PostgreSQLの構築時に(configureオプションの --enable-cassert
で)定義されなければなりません。もし、PostgreSQLがアサーション付で構築されていれば、 debug_assertions
のデフォルトはonであることに注意してください。
pre_auth_delay
(integer)非ゼロの場合、ここで指定した秒数分の遅延が新しくサーバプロセスがforkした後、認証プロセスに入る前に発生します。 これは、認証における誤動作を追跡するために、デバッガを使用してサーバプロセスに接続する機会を提供することを目的としたものです。
trace_notify
(boolean)LISTENとNOTIFYコマンドのための大量なデバッグ出力を生成します。 この出力をクライアントもしくはサーバログに送信するためには、それぞれ、client_min_messagesもしくはlog_min_messagesはDEBUG1以下でなければなりません。
trace_sort
(boolean)もしもオンであれば、並び替え操作の間のリソース使用に付いての情報を放出します。このオプションは PostgreSQLがコンパイルされた時、TRACE_SORTマクロが定義されている場合にのみ有効です。(とは言っても、現在TRACE_SORTはデフォルトで定義されています。)
trace_locks
(boolean)trace_lwlocks
(boolean)trace_userlocks
(boolean)trace_lock_oidmin
(boolean)trace_lock_table
(boolean)debug_deadlocks
(boolean)log_btree_build_stats
(boolean)その他の各種のコードを追跡しデバッグするオプションです。
wal_debug
(boolean)もしもオンであれば、WALに関連したデバッグ出力が有効になります。このオプションはWAL_DEBUGマクロが PostgreSQLのコンパイルの時に定義された場合にのみ有効です。
zero_damaged_pages
(boolean) ページヘッダの障害がわかると、通常PostgreSQLはエラーの報告を行い、現在のコマンドを中断させます。
zero_damaged_pages
を真に設定することにより、システムは代わりに警告を報告し、障害のあるページをゼロで埋め、処理を継続します。
この動作により、障害のあったページ上にある全ての行のデータが破壊されます。
しかし、これによりエラーを無視し、正常なページに存在するテーブル内の行を取り出すことができます。
したがって、ハードウェアまたはソフトウェアのエラーによって破損が発生した場合のデータの復旧時に有用です。
障害のあるページからのテーブルのデータの復旧をあきらめた場合を除き、通常はこれを真にしてはいけません。
デフォルトは無効であり、スーパーユーザのみ変更可能です。