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第 2章SQL言語

目次
2.1. 序文
2.2. 概念
2.3. 新しいテーブルの作成
2.4. テーブルに行を挿入
2.5. テーブルへの問い合わせ
2.6. テーブル間を結合
2.7. 集約関数
2.8. 更新
2.9. 削除

2.1. 序文

本章では、SQLを使用した簡単な操作方法について、その概要を説明します。 このチュートリアルは単なる入門用であり、SQLについての完全な教科書ではありません。 Understanding the New SQLA Guide to the SQL Standardなど、SQLを説明した書籍は多くあります。 PostgreSQL言語が持つ機能の中には標準を拡張したものがあることには注意してください。

以下で示す例では、前章で説明したmydbという名前のデータベースを作成し、psqlを起動していることを前提としています。

このマニュアルで示す例は、PostgreSQLソース配布物に含まれており、src/tutorial/以下に展開されます。 このファイルを使用するためには、以下に示すように、まずこのディレクトリに移動し、makeを実行してください。

$ cd ..../src/tutorial
$ make

これによりスクリプトが作成され、そして、ユーザ定義の関数と型を含むCのファイルがコンパイルされます (これにはGNUのmakeを使用しなければなりません。GNU makeはシステムによって別の名前になっているかもしれません。よくgmakeという名前になっています)。 その後、以下を行うことで、チュートリアルを始めることができます。

$ cd ..../src/tutorial
$ psql -s mydb
...

mydb=> \i basics.sql

\iは、指定したファイルからコマンドを読み込みます。 -sオプションによって、それぞれの文をサーバに送る前に一時停止する、シングルステップモードとなります。 本節で使用するコマンドはbasics.sourceファイル内にあります。