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16.2. Visual C++またはBorland C++を使用したlibpqの構築

異なるデバッグ用フラグやリリース用フラグを付けたバージョンを必要とする場合や静的リンクでアプリケーションとリンクする必要がある場合に限って、libpqを構築する際にVisual C++ 7.1-9.0またはBorland C++を使用することが推奨されます。 普通に使用するのであれば、MinGWVisual StudioPlatform SDKによる方法を推奨します。

Visual Studio 7.1以降を使用してlibpqクライアントライブラリを構築するためには、srcディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。

nmake /f win32.mak

Visual Studio 6.0以降を使用して64ビット版のlibpqクライアントライブラリを構築するためには、srcディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。

nmake /f win32.mak CPU=AMD64

サポートされる変数についての詳細についてはwin32.makファイルを参照してください。

Borland C++以降を使用してlibpqクライアントライブラリを構築するためには、srcディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。

make -N -DCFG=Release /f bcc32.mak

16.2.1. 生成されるファイル

以下のファイルが構築されます。

interfaces\libpq\Release\libpq.dll

動的リンク可能なフロントエンドライブラリ

interfaces\libpq\Release\libpqdll.lib

ユーザのプログラムをlibpq.dllにリンクする際に使用するインポートライブラリ

interfaces\libpq\Release\libpq.lib

静的なフロントエンドライブラリ

通常何らかのクライアント用のファイルをインストールする必要はありません。 アプリケーションの実行ファイルと同じディレクトリにlibpq.dllファイルを格納しなければなりません。 絶対に必要な理由がない限り、libpq.dllWindowsSystemSystem32ディレクトリにインストールしないでください。 このファイルがセットアッププログラムを使ってインストールされるならば、ライブラリの新しいバージョンが上書きされないように、ファイルに含まれるVERSIONINFOリソースを使ったバージョン検査をしなければいけません。

もしこのマシンでlibpqを使った開発を行う場合は、src\includesrc\interfaces\libpqというソースツリーのサブディレクトリをコンパイラ設定のインクルードパスに追加する必要があります。

ライブラリを使うためには、プロジェクトにlibpqdll.libファイルを追加しなくてはいけません。 (Visual C++ではプロジェクトを右クリックし、追加を選択してください。)