異なるデバッグ用フラグやリリース用フラグを付けたバージョンを必要とする場合や静的リンクでアプリケーションとリンクする必要がある場合に限って、libpqを構築する際にVisual C++ 7.1-9.0またはBorland C++を使用することが推奨されます。 普通に使用するのであれば、MinGW、Visual Studio、Windows SDKによる方法を推奨します。
Visual Studio 7.1以降を使用してlibpqクライアントライブラリを構築するためには、src
ディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。
nmake /f win32.mak
Visual Studio 6.0以降を使用して64ビット版のlibpqクライアントライブラリを構築するためには、src
ディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。
nmake /f win32.mak CPU=AMD64
サポートされる変数の詳細についてはwin32.mak
ファイルを参照してください。
Borland C++以降を使用してlibpqクライアントライブラリを構築するためには、src
ディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力してください。
make -N -DCFG=Release /f bcc32.mak
以下のファイルが構築されます。
interfaces\libpq\Release\libpq.dll
動的リンク可能なフロントエンドライブラリ
interfaces\libpq\Release\libpqdll.lib
ユーザのプログラムをlibpq.dll
にリンクする際に使用するインポートライブラリ
interfaces\libpq\Release\libpq.lib
静的なフロントエンドライブラリ
通常何らかのクライアント用のファイルをインストールする必要はありません。
アプリケーションの実行ファイルと同じディレクトリにlibpq.dll
ファイルを格納しなければなりません。
絶対に必要な理由がない限り、libpq.dll
をWindows
のSystem
やSystem32
ディレクトリにインストールしないでください。
このファイルがセットアッププログラムを使ってインストールされるならば、ライブラリの新しいバージョンが上書きされないように、ファイルに含まれるVERSIONINFO
リソースを使ったバージョン検査をしなければいけません。
もしこのマシンでlibpqを使った開発を行う場合は、src\include
とsrc\interfaces\libpq
というソースツリーのサブディレクトリをコンパイラ設定のインクルードパスに追加する必要があります。
ライブラリを使うためには、プロジェクトにlibpqdll.lib
ファイルを追加しなくてはいけません。
(Visual C++ではプロジェクトを右クリックし、追加を選択してください。)