データベースを作成した後、以下によってアクセスできます。
psqlというPostgreSQL対話式端末プログラムを実行。 これにより、対話式にSQLコマンドの入力、編集、実行を行うことができます。
pgAdminのような既存のグラフィカルなフロントエンドツールや、ODBCあるいはJDBCを備えたオフィススイートなどを使用して、データベースの作成や操作を行う。 これらについてはこのチュートリアルでは取り上げません。
複数の使用可能言語の1つを使用した、独自のアプリケーションの作成。 これについては、パートIV「クライアントインタフェース」で詳しく説明します。
このチュートリアルの例を試すには、psql
から始めることを勧めます。
以下のコマンドを入力することで、mydb
データベースに対して実行することができます。
$
psql mydb
データベース名を与えなかった場合、データベース名はデフォルトでユーザアカウント名となります。
この仕組みについては前節でcreatedb
を使って既に説明しています。
psql
では、始めに以下のメッセージが表示されます。
psql (9.6.5) Type "help" for help. mydb=>
mydb=#
これは、データベーススーパーユーザであることを示します。 自身でPostgreSQLのインスタンスをインストールした場合にはこのようになっている可能性が高いです。 スーパーユーザであることは、アクセス制御の支配を受けないことを意味します。 このチュートリアルの実施においては、これは重要ではありません。
psql
の起動に問題が発生した場合は、前節に戻ってください。
createdb
の診断とpsql
の診断方法は似ており、前者が動作すれば後者も同様に動作するはずです。
psql
が最後に出力する行はプロンプトで、psql
が入力を監視していること、psql
が管理する作業領域にSQL問い合わせを入力できることを示しています。
以下のコマンドを試してください。
mydb=>
SELECT version();
version ------------------------------------------------------------------------------------------ PostgreSQL 9.6.5 on x86_64-pc-linux-gnu, compiled by gcc (Debian 4.9.2-10) 4.9.2, 64-bit (1 row)mydb=>
SELECT current_date;
date ------------ 2016-01-07 (1 row)mydb=>
SELECT 2 + 2;
?column? ---------- 4 (1 row)
psql
プログラムは、SQLコマンドではない、多くの内部コマンドを持っています。
それらはバックスラッシュ文字「\
」から始まります。
例えば、各種PostgreSQL SQLコマンドの構文に関するヘルプを以下のようにして得ることができます。
mydb=>
\h
psql
を終了するには、以下を入力します。
mydb=>
\q
psql
は終了し、コマンドシェルに戻ります
(他の内部コマンドについてはpsql
のプロンプトで\?
を入力してください)。
psql
の完全な能力についてはpsqlで説明されています。
このチュートリアルではこれらの機能は明示的に使用しませんが、便利な場合これらを使用しても構いません。