データベースを作成した後、以下によってアクセスできます。
psql という PostgreSQL 対話式端末プログラムを実行することで、対話式に SQL コマンドの入力、編集、実行ができます。
PgAccess や(ODBC経由の) ApplixWare のような既存のグラフィカルなフロントエンドツールを使用したデータベースの作成や操作についてはこのチュートリアルでは取り上げません。
使用可能ないくつかの言語を使って独自のアプリケーションを作成することについては、 PostgreSQL プログラマガイド で詳しく説明します。
このチュートリアルの事例を試すために、psql を動かして見たいと思っていることでしょう。
$ psql mydb
データベース名を省いた場合、ユーザアカウント名がデフォルトとなります。前節で既にこの構造については説明しています。
psql では、始めに以下のメッセージが表示されます。
Welcome to psql, the PostgreSQL interactive terminal. Type: \copyright for distribution terms \h for help with SQL commands \? for help on internal slash commands \g or terminate with semicolon to execute query \q to quit mydb=>
mydb=#
これはデータベーススーパーユーザであることを示しています。自分自身で PostgreSQL をインストールした場合はこのようになることがほとんどです。スーパーユーザであることは、アクセス制御に従わないことを意味します。このチュートリアルにおいては重要項目ではありません。
psql の起動に問題が発生した場合は、前節に戻って下さい。 psql の診断と createdb の診断方法は似ており、後者が動作すれば前者も同様に動作するはずです。
psql が最後に出力する行はプロンプトで、 psql が入力を監視していて、psql が管理している作業領域に SQL 問い合わせを入力できることを示しています。以下のコマンドを試して下さい。
mydb=> SELECT version(); version ---------------------------------------------------------------- PostgreSQL 7.2devel on i586-pc-linux-gnu, compiled by GCC 2.96 (1 row) mydb=> SELECT current_date; date ------------ 2001-08-31 (1 row) mydb=> SELECT 2 + 2; ?column? ---------- 4 (1 row)
psql プログラムは、SQLコマンドではない、多くの内部コマンドがあります。内部コマンドはバックスラッシュ文字 "\" で始まります。その内いくつかは welcome メッセージに一覧表示されています。例えば、各種 PostgreSQL SQL コマンドの構文に関するヘルプを以下のようにして得られます。
mydb=> \h
psql を終了するには、以下を入力します。
mydb=> \q
psql は終了し、コマンドシェルに戻ります。(他の内部コマンドについては psql のプロンプトで \? と入力して下さい。)psql の全ての機能については リファレンスマニュアルで説明されています。 PostgreSQL が正しくインストールされていれば、オペレーティングシステムのシェルプロンプトで man psql と入力すると、その文書が参照できます。このチュートリアルでは、これらの機能をことさら使用しませんが、自身で参照すべきと判断したらいつでも使用できます。