全ての設定が完了したら、doc/src/sgml
ディレクトリに移動し、次の副節で説明されているコマンドのいずれかを実行して文書を構築します。
(GNU makeを使うのを忘れずに。)
HTML形式の文書を作成するには次のようにします。
doc/src/sgml$
make html
これはデフォルトでの対象です。
出力はhtml
サブディレクトリに作成されます。
デフォルトの簡単なスタイルではなくpostgresql.orgで使われているスタイルシートのHTMLの文書を作成するには、次のようにします。
doc/src/sgml$
make STYLE=website html
STYLE=website
オプションが使われると、生成されるHTMLファイルはpostgresql.orgで提供されるスタイルシートへの参照を含み、見るにはネットワークアクセスが必要です。
DocBook refentry
ページをマニュアルページに対応した*roff形式に変換するには、DocBook XSLスタイルシートを使用します。
マニュアルページを作成するには次のようにします。
doc/src/sgml$
make man
FOPを使ってPDF文書を作成したい時は、対象の用紙のサイズに合わせて以下のコマンドの中から1つを選んでください。
A4サイズ:
doc/src/sgml$
make postgres-A4.pdf
U.S.レターサイズ:
doc/src/sgml$
make postgres-US.pdf
PostgreSQL文書はかなり大きいので、FOPはかなりの量のメモリを必要とするでしょう。
そのため、システムの中には、メモリに関連するエラーメッセージを出して作成に失敗するものもあるでしょう。
これは、設定ファイル~/.foprc
のJavaヒープ設定を設定することで回避できます。例えば、
# FOP binary distribution FOP_OPTS='-Xmx1500m' # Debian JAVA_ARGS='-Xmx1500m' # Red Hat ADDITIONAL_FLAGS='-Xmx1500m'
必要なメモリの最小量があり、ある程度はメモリが多いほどより速くなるようです。 非常に少ないメモリ(1GB以下)のシステムでは、作成はスワップのために非常に遅くなるか、全く動かないでしょう。
デフォルト設定では、FOPはページごとにINFO
メッセージを発行します。
ログレベルは~/.foprc
で変更できます。
LOGCHOICE=-Dorg.apache.commons.logging.Log=org.apache.commons.logging.impl.SimpleLog LOGLEVEL=-Dorg.apache.commons.logging.simplelog.defaultlog=WARN
他のXSL-FOプロセッサも手動で使えますが、自動化された作成プロセスではFOPだけがサポートされています。
文書の構築にはとても時間がかかります。 でも文書ファイルの正しい構文だけを検証する方法があります。 以下のように入力します。 ほんの数秒しかかかりません。
doc/src/sgml$
make check