他のバージョンの文書 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9.6 | 9.5 | 9.4 | 9.3 | 9.2 | 9.1 | 9.0 | 8.4 | 8.3 | 8.2 | 8.1 | 8.0 | 7.4 | 7.3 | 7.2

7.7. VALUESリスト

VALUESは、定数テーブルを生成する方法を提供します。 それは実際にはディスク上に作成して配置することなく、問い合わせで使用することができます。 構文を以下に示します。

VALUES ( expression [, ...] ) [, ...]

括弧で括られた式のリストがそれぞれ、テーブルの行を生成します。 リストは同一の要素数(つまり、テーブルの列数)を持たなければなりません。 また、各リストで対応する項目のデータ型に互換性がなければなりません。 最終的に各列に割り当てられる実際のデータ型は、UNIONと同様の規則に従って決定されます。 (10.5を参照してください。)

以下に例を示します。

VALUES (1, 'one'), (2, 'two'), (3, 'three');

これは、2列3行のテーブルを返します。 実質的に、以下と同じです。

SELECT 1 AS column1, 'one' AS column2
UNION ALL
SELECT 2, 'two'
UNION ALL
SELECT 3, 'three';

デフォルトでは、PostgreSQLVALUESテーブルの各列にcolumn1column2といった名前をつけます。 標準SQLではこれらの列名は規定されていませんので、データベースシステムの種類によって異なる名前を付与しています。 そのため、通常はテーブル別名リストを使用して、以下のようにデフォルトの名前を上書きする方がよいでしょう。

=> SELECT * FROM (VALUES (1, 'one'), (2, 'two'), (3, 'three')) AS t (num,letter);
 num | letter
-----+--------
   1 | one
   2 | two
   3 | three
(3 rows)

文法的には、VALUESの後に式のリストがあるものは、以下と同様に扱われます。

SELECT select_list FROM table_expression

そして、SELECTが記述できるところであれば、どこにでも記述することができます。 例えば、UNIONの一部として使用することもできますし、sort_specification (ORDER BYLIMITOFFSET)を付けることもできます。 VALUESINSERTコマンドの元データとしてもっとも頻繁に使用されます。 次に使用頻度が高いのは副問い合わせとしての使用です。

詳しくはVALUESを参照してください。