以下のようにタイプすると、configure で指定できるパラメータをすべて表示することができます。
$ ./configure --help
インストールする際に特に役立ちそうなパラメータを、 以下に挙げておきます(訳注:便宜上和訳していますが、 実際にはこれらは英語で表示されます)。
ディレクトリ名とファイル名:
--prefix=PREFIX アーキテクチャ非依存のファイルをインストール
するディレクトリ [/usr/local/pgsql]
--bindir=DIR 実行ファイルを格納するディレクトリ
[PREFIX/bin]
--libdir=DIR オブジェクトコードのライブラリを格納する
ディレクトリ [PREFIX/lib]
--includedir=DIR C ヘッダファイルを格納するディレクトリ
[PREFIX/include]
--mandir=DIR man マニュアルページを格納するディレクトリ
[PREFIX/man]
機能とパッケージ:
--disable-FEATURE 機能 FEATURE を無効にする
(--enable-FEATURE=no と同じ)
--enable-FEATURE[=ARG] 機能 FEATURE を有効にする [ARG=yes]
--with-PACKAGE[=ARG] パッケージ PACKAGE を使用する [ARG=yes]
--without-PACKAGE パッケージ PACKAGE を使用しない
(--with-PACKAGE=no と同じ)
--enable および --with で始まるオプション:
--with-template=テンプレートファイルのある
ディレクトリ
オペレーティングシステムのテンプレート
ファイルを使う。ディレクトリ template
を参照のこと。
--with-includes=ディレクトリ名
tk/tcl などの site ヘッダファイルがある
ディレクトリ
--with-libs=ディレクトリ名
ライブラリを検索するディレクトリ
--with-libraries=ディレクトリ名
ライブラリを検索するディレクトリ
--enable-locale ロケールサポートを行う
--enable-recode キリル文字の再コード化サポートを行う
--with-mb=encoding
マルチバイトのサポートを行う
--with-pgport=portnum
開始時のデフォルトポート番号を変更する
--with-maxbackends=n
デフォルトの最大プロセス数を設定する
--with-tcl tcl インターフェースと pgtclsh を作成する
--with-tclconfig=ディレクトリ名
tclConfig.sh と tkConfig.sh がある
ディレクトリ
--with-perl Perl インターフェースを作成する
--with-odbc ODBC ドライバ・パッケージを作る
--with-odbcinst=ディレクトリ名
odbcinst.ini のデフォルトのディレクトリ
を変更する
--enable-cassert アサーション検査を行う(デバッグ用)
--with-CC=コンパイラ名
特定の C コンパイラを使用する
--with-CXX=コンパイラ名
特定の C++ コンパイラを使用する
--without-CXX C++ コードのビルドを行わない
システムによっては、Postgres の中の 特定の機能をビルドする際にうまくいかない場合もあります。 たとえば C++ コンパイラがうまく動かない場合は、 --without-CXX を指定して、ビルド処理が libpq++ を構築しないように指示してやる必要があるでしょう。