ecpg の設計は SQL 標準に従っています. したがって標準的な RDBMS からの移植が問題になってはなりませんが, 残念なことに標準的な RDBMS などというものも存在しません. ecpg にしても, 標準との矛盾を生み出さない範囲で追加された文法の処理を試みているのです.
互換性のない点のうち,既知のもののすべてを以下のリストに挙げておきます. もしリストにないものを発見したら Michael Meskes までお知らせください. ただし,ここで挙げたのは ecpg と他の RDBMS のプリコンパイラの間で互換性のないものだけに限っています. 他の RDBMS が備えていない ecpg 追加の機能は挙げていません.
FETCH コマンドの標準構文は以下の通りです:
FETCH [ 方向] [ 行数] IN|FROM カーソル名.
しかしながら ORACLE は IN にしても FROM にしても, キーワードには使いません. この仕様は構文解析に矛盾を生じさせるので追加することができません.