MOVE

Name

MOVE  --  カーソルの位置を移動します。

Synopsis

MOVE [ selector ] [ count ] 
    { IN | FROM } cursor
    FETCH [ RELATIVE ] [ { [ # | ALL | NEXT | PRIOR ] } ] FROM ] cursor
  

説明

MOVE によって、カーソルの位置を指定行数分移 動できます。MOVEFETCH コマンドのように動作しますが、カーソルの位置を変更するだけで、 行を返しません。

構文や使用法に関する詳細については FETCH コマ ンドを参照して下さい。

注意

MOVEPostgres の拡張言語です。

有効な引数の説明については FETCH を参照して 下さい。カーソルの宣言については DECLARE を 参照して下さい。トランザクションに関するより詳細については、 BEGIN WORKCOMMIT WORK、 及び、ROLLBACK WORK 文を参照して下さい。

使用法

カーソルを設定し、使用する。

BEGIN WORK;
DECLARE liahona CURSOR  FOR SELECT * FROM films;
-- 最初の 5 行をとばす。
MOVE FORWARD 5 IN liahona;
MOVE
-- カーソル liahona 内の 6 行目を取り出す。
FETCH 1 IN liahona;
FETCH

  code |title |did| date_prod|kind      |len
  -----+------+---+----------+----------+------
  P_303|48 Hrs|103|1982-10-22|Action    | 01:37
  (1 row)
-- カーソル liahona を閉じ、作業をコミットする。
CLOSE liahona;
COMMIT WORK;
   

互換性

SQL92

SQL92 には MOVE 文はありません。その代わり に、SQL92 ではカーソルの絶対位置を指定して、 つまり、暗黙的にカーソルを適正な場所に移動させる、 FETCH が使えます。