MOVE

名前

MOVE -- カーソルの位置を決める

概要

MOVE [ direction [ FROM | IN ] ] cursor_name

ここでdirectionは空または以下のいずれかを取ることができます。

    NEXT
    PRIOR
    FIRST
    LAST
    ABSOLUTE count
    RELATIVE count
    count
    ALL
    FORWARD
    FORWARD count
    FORWARD ALL
    BACKWARD
    BACKWARD count
    BACKWARD ALL

説明

MOVEはデータを取り出すことなくカーソルの位置を変更します。 MOVEFETCHコマンドとまったく同じように動作しますが、カーソルの位置を変えるだけで行を返しません。

MOVEコマンドのパラメータはFETCHコマンドと同一です。 構文と使用方法についての詳細はFETCHを参照してください。

出力

正常に終了すると、MOVEは以下の形式のコマンドタグを返します。

MOVE count

countは同じパラメータを与えたFETCHコマンドが返すはずの行数です (この値は0の場合もあります)。

BEGIN WORK;
DECLARE liahona CURSOR FOR SELECT * FROM films;

-- 最初の5行を飛ばします。
MOVE FORWARD 5 IN liahona;
MOVE 5

-- liahonaカーソル内の6行目を抽出します。
FETCH 1 FROM liahona;
 code  | title  | did | date_prod  |  kind  |  len
-------+--------+-----+------------+--------+-------
 P_303 | 48 Hrs | 103 | 1982-10-22 | Action | 01:37
(1 row)

-- カーソルliahonaを閉じ、トランザクションを終了します。
CLOSE liahona;
COMMIT WORK;

互換性

標準SQLにはMOVE文はありません。

関連項目

CLOSE, DECLARE, FETCH