範囲型の概要については8.17をご覧ください。
表 9.53に、範囲型専用に利用可能な演算子を示します。 これらに加えて表 9.1で示す通常の比較演算子が配列で利用できます。 この比較演算子は最初に範囲の下限で順序付けし、それが等しい場合にのみ上限を比較します。 これは通常有用な全順序付けにはなりませんが、範囲に対して一意インデックスを構成することができる演算子が提供されます。
表9.53 範囲演算子
演算子 説明 例 |
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最初の範囲は2番目を含んでいるか?
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範囲はその要素を含んでいるか?
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最初の範囲は2番目に含まれるか?
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その要素は範囲に含まれるか?
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範囲は重なり合っているか?すなわち共通の要素があるか?
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最初の範囲は厳密に2番目の左か?
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最初の範囲は厳密に2番目の右か?
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最初の範囲は2番目の右を被覆していないか?
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最初の範囲は2番目の左を被覆していないか?
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範囲は隣接しているか?
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範囲の和を計算します。範囲は和の結果が単一の範囲になるように、重なり合っているか、隣接していなければなりません。(ただし
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範囲の共通部分を計算します。
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範囲の差を計算します。 差が単一の範囲にならないように、2番目の範囲は最初の範囲に含まれていてはいけません。
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空の範囲が含まれる場合、「左」「右」「隣接」演算子は常に偽を返します。つまり、空の範囲は他の範囲の前でも後ろでもないと見なされます。
表 9.54に範囲型で利用可能な関数を示します。
表9.54 範囲関数
lower_inc
、upper_inc
、lower_inf
、upper_inf
はすべて空の範囲に対して偽を返します。