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第17章 Windowsにおけるソースコードからのインストール

目次

17.1. Visual C++またはMicrosoft Windows SDKを使用した構築
17.1.1. 必要条件
17.1.2. 64ビット版のWindowsにおける特別な考慮事項
17.1.3. 構築
17.1.4. 整理およびインストール
17.1.5. リグレッションテストの実行

ほとんどのユーザには、PostgreSQLウェブサイトからグラフィカルインストーラパッケージとして入手可能なWindows用のバイナリ配布物をダウンロードすることを推奨します。 ソースからの構築は、PostgreSQLそのもの、もしくはその拡張の開発者のみを対象としています。

WindowsでPostgreSQLを構築する方法は複数存在します。 Microsoftのツールを使用した最も単純な構築方法は、Visual Studio 2019をインストールし、それに含まれるコンパイラを使用することです。 また完全なMicrosoft Visual C++ 2013から2019までを使用しても構築することができます。 コンパイラの他にWindows SDKのインストールが必要となる場合があります。

また、MinGWで提供されるGNUコンパイラツール、または、古めのWindowsではCygwinを使用してPostgreSQLを構築することができます。

MinGWまたはCygwinを使用した構築では、通常の構築システムを使用します。 第16章16.7.4および16.7.2にある固有の注記を参照してください。 これらの環境で64ビットバイナリを生成するためにはMinGW-w64のツールを使用します。また、これらのツールは32ビットと64ビットWindows上で、LinuxmacOSなどの他のホストを対象としたクロスコンパイルをする際にも使用されます。 Cygwinは商用サーバでの稼動は推奨されません。 これは、ネイティブな構築ができない古めのバージョンのWindowsでの使用に限定してください。 公式のバイナリはVisual Studioを使用して構築しています。

psqlのネイティブな構築はコマンドライン編集をサポートしていません。 Cygwinによる構築はコマンドライン編集をサポートしているので、Windows上でインタラクティブなpsqlの振る舞いが必要になる場合はこちらを使うべきでしょう。