PostgreSQLでは、様々なユーザ認証方式を提供しています。
trust認証は、ユーザーが本人であることを単純に信頼します。
パスワード認証は、ユーザにパスワードが必要であることを示します。
GSSAPI認証は、GSSAPI互換のセキュリティライブラリに依存します。通常、これはKerberosまたはMicrosoft Active Directoryサーバなどの認証サーバにアクセスするために使用されます。
SSPI認証は、GSSAPIに似たWindows固有のプロトコルを使用します。
ident認証は、クライアントのマシン上の「Identification Protocol」 (RFC 1413)サービスに依存します。 (ローカルのUnixドメインソケット接続では、これはpeer認証として扱われます)。
peer認証は、オペレーティングシステムの機能に依存して、ローカル接続の相手側のプロセスを識別します。 これはリモート接続ではサポートされません。
LDAP認証は、LDAP認証サーバに依存します。
RADIUS認証は、RADIUS認証サーバに依存します。
証明書認証は、SSL接続を必要とし、送信されるSSL証明書をチェックしてユーザを認証します。
PAM認証は、PAM(Pluggable Authentication Modules)ライブラリに依存します。
BSD認証は、BSD認証フレームワーク(現在はOpenBSDでのみ利用可能)に依存します。
peer認証は、通常ローカル接続に推奨されますが、trust認証で十分な場合もあります。 パスワード認証は、リモート接続の最も簡単な選択肢です。 その他のオプションはすべて、何らかの外部セキュリティ基盤(通常は、認証サーバやSSL証明書を発行するための認証局)を必要とするか、またはプラットフォーム固有のものです。
以下の節では、これらの認証方式についてそれぞれ詳しく説明します。