様々なテスト、特にsrc/bin
以下のクライアントプログラムテストはPerl TAPツールを使い、Perlテストプログラムprove
を使って実行されます。
make
変数PROVE_FLAGS
を設定することでprove
コマンドラインオプションを渡すことができます。
例えば、
make -C src/bin check PROVE_FLAGS='--timer'
詳細な情報はprove
のマニュアルページを参照してください。
デフォルトのt/*.pl
に替えて、テストの指定サブセットを実行するために、make
変数PROVE_TESTS
を使用できます。prove
を起動するMakefile
からの相対パスの空白区切りのリストを指定します。
以下に例を示します。
make check PROVE_TESTS='t/001_test1.pl t/003_test3.pl'
TAPテストはPerlモジュールIPC::Run
が必要です。
このモジュールはCPANもしくはオペレーティングシステムのパッケージから入手可能です。
また、PostgreSQLを--enable-tap-tests
を有効にして構成しておく必要があります。
一般的に言って、TAPテストは、make installcheck
とした場合には以前インストールしたインストレーションツリーの実行ファイルをテストし、make check
とした場合には現在のソースから新しいインストレーションツリーを構築します。
どちらの場合も、ローカルインスタンス(データディレクトリ)を初期化し、その中で一時的にサーバを実行します。
テストの中には2つ以上のサーバを実行するものがあります。
従って、このテストはかなりリソース集約的になる可能性があります。
make installcheck
とした場合でも、TAPテストはテストサーバを開始することを理解しておくことは重要です。
これは伝統的な非TAPテスト基盤とは異なります。非TAPテスト基盤ではその場合、既に動作しているテストサーバを使うことが期待されます。
PostgreSQLのサブディレクトリには、伝統的な形式のテストとTAP形式のものの両方を含むものがありますので、make installcheck
は一時的なサーバと既に動作しているテストサーバからの結果を寄せ集めることになります。