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33.4. TAPテスト

様々なテスト、特にsrc/bin以下のクライアントプログラムテストはPerl TAPツールを使い、Perlテストプログラムproveを使って実行されます。 make変数PROVE_FLAGSを設定することでproveコマンドラインオプションを渡すことができます。 例えば、

make -C src/bin check PROVE_FLAGS='--timer'

詳細な情報はproveのマニュアルページを参照してください。

デフォルトのt/*.plに替えて、テストの指定サブセットを実行するために、make変数PROVE_TESTSを使用できます。proveを起動するMakefileからの相対パスの空白区切りのリストを指定します。 以下に例を示します。

make check PROVE_TESTS='t/001_test1.pl t/003_test3.pl'

TAPテストはPerlモジュールIPC::Runが必要です。 このモジュールはCPANもしくはオペレーティングシステムのパッケージから入手可能です。 また、PostgreSQL--enable-tap-testsを有効にして構成しておく必要があります。

一般的に言って、TAPテストは、make installcheckとした場合には以前インストールしたインストレーションツリーの実行ファイルをテストし、make checkとした場合には現在のソースから新しいインストレーションツリーを構築します。 どちらの場合も、ローカルインスタンス(データディレクトリ)を初期化し、その中で一時的にサーバを実行します。 テストの中には2つ以上のサーバを実行するものがあります。 従って、このテストはかなりリソース集約的になる可能性があります。

make installcheckとした場合でも、TAPテストはテストサーバを開始することを理解しておくことは重要です。 これは伝統的な非TAPテスト基盤とは異なります。非TAPテスト基盤ではその場合、既に動作しているテストサーバを使うことが期待されます。 PostgreSQLのサブディレクトリには、伝統的な形式のテストとTAP形式のものの両方を含むものがありますので、make installcheckは一時的なサーバと既に動作しているテストサーバからの結果を寄せ集めることになります。